牧谿の作品
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宋代末期から元代初期にかけて活動した画僧。法名は法常。蜀の人。西湖の畔に臨む六通寺に起居していたという。中国ではあまり評価されなかったといわれるが、賈似道のような大物政治家と関係があったことから、生前は画家として十分評価され、江南山水画の主流に位置づけられていたと考えられるが、死後次第に忘れ去られ、文人画が流行した元代には「粗放にして古法なし」と悪評を受けるに至った。日本では禅宗寺院の交流を通して、14世紀初め鎌倉時代末には伝わった。独特な技法により描かれる、見る者に湿潤な大気を実感させる水墨画は評価が高く、贋作も数多く制作された。室町時代以降の水墨画にも大きな影響を与え、特に長谷川等伯は熱心に牧谿を学んだ。現在でも、牧谿の優品とされる作品は殆ど日本にあり、中国本土や台湾などには殆ど作品が伝わっていない。