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金農(金冬心)
きんのう(きんとうしん)
中国諸作家
1687(康煕26) - 1763(乾隆28)
浙江省杭州の人。揚州八怪の一人。初名は司農、字は寿門(じゅもん)。冬心の号でよく知られるが、曲江(きょっこう)、昔耶(せきや)など別名も多い。一生官に就かず、各地を旅し、書画を売って生活した。隷書を得意とし、三国時代、呉の「禅国山碑」などを学んで、漢時代の隷書とは趣を異にした独特の書風に行き着いた。このほかに詩文、画にすぐれ、拓本の収蔵も豊富であった。金農は書史をひとりで近代にまで導いたおそるべき巨人であり、その金農の表現を可能にした中国・乾隆帝の時代の底知れない深さを感じることができる。