李禹煥「From line No. 780217」
李禹煥先生作品、評価・価格のポイントについて
「もの派」の巨匠、リーウーファン(李禹煥)先生の作品について、価格や評価はどのように考えたら良いのか、ご案内致します。
絵画骨董買取プロ・秋華洞では、一生お付き合いのできる画廊として、お取引後も長く責任の取れる、お客様に寄り添う仕事を心がけております。

李禹煥

リー・ウーファン(ウーハン)【Lee Ufan】
現代アーティスト 1936 -

大韓民国慶尚南道に生まれる。ソウル大学校美術大学中退後、1956年に来日。日本大学文学部で哲学を学ぶ。1960年代末から菅木志雄関根伸夫らとともに牽引した美術運動は、のちに「もの派」と呼ばれる。岩石と鉄板を組み合わせた彫刻作品のほか、キャンバスに点や線を反復的に描いていく「点より」「線より」シリーズで広く知られる。2010年には、建築家安藤忠雄とのコラボレーションによる「李禹煥美術館」が直島(香川県)に開館した。

李禹煥 「線より」1979
李禹煥 「線より」1979
動画で紹介する李禹煥の世界
【森美術館でもおなじみ 李 禹煥(リ・ウーファン)】の油彩・素描・デッサン・版画を高く買います
李 禹煥リ・ウーファンの買取店を東京で探すなら銀座で。
李禹煥の世界と評価(1/4) Lee Ufan画集より【絵画骨董買取プロby秋華洞】
李禹煥先生の世界

現代美術は眼で見る哲学、という側面がありますが、李禹煥作品はまさにそうした種類のものでしょう。
李禹煥は1956年に来日後、まず日大で哲学科を卒業しました。たんにアーティストである前に哲学的に美術を捉えようとします。東洋と西洋の哲学を貪欲に吸収した彼の最初の著作は、1969年の「事物から存在へ」でした。この著作のみならず、彼は何冊も美術について思索する文章を発表しています。

「もの派」関根伸夫の記念碑的な作品「位相・大地」で始まったといってもよいと思われますが、「もの派」は人間の思考よりも、もの、物事、同士の関係に主体を置く、という考え方がベースでした。

そうした哲学や論理と結びつきの深い「もの派」を牽引したのがリー(李禹煥)であったことは論をまたないところでしょう。「表現すること」そのものよりも、ものを見ること、ものとものとの関係を呈示するのが「もの派」だとすれば、李禹煥の芸術世界はまさにその考えを体現するものです

代表作としての「From LINE」「From Dot」シリーズもさることながら、岩や鉄板という「もの」を呈示する作品群も、李禹煥の世界観を際立たせています。

近年では、ドイツ・ボン市立美術館・横浜美術館・ヴェネチア・ビエンナーレなどでの個展を経て、直島に李禹煥美術館が開かれるなど、世界的な注目を集め、2022年にも国立新美術館で大規模な個展が催されます。

李禹煥作品群の価格

李禹煥(リーウーファン・リーウーハン・Lee Ufan)の活動歴は長く、60年代から現在に至るまで、旺盛に作品を発表し続けており、作品の傾向には、当然変化があります。

作品群は立体のインスタレーション、油彩、水彩、デッサン、版画など多彩ですが、流通の面から見るとやはり平面作品が主体となるでしょう。70年代から発表を始めた、白いキャンバスに青い線を引いた「From Line/線から」シリーズは最も有名で評価もあります。これはキャンバスの中で「時間」を描写している書的な表現でもあり、余白というものを生かした和的なものでもあります。シンプルに空間と時間を表現しています。同じく「From Dot/点から」シリーズもよりミニマルな表現ですが、やはり代表的な表現です。

80年代からは「From Wind」など、風のイメージの作品など、静謐な作品から動的な方向へ作品表現は動き、一方で水彩作品など様々な媒体も用いられます。

比較的肉筆作品は貴重なので、あまり価格について安易にここに述べるのは憚られますが、あえて言えば、油彩キャンバス作品の4号から10号くらいまでの作品は百万、数百万から1,2千万で取引されています。また100号を超える極端に大きい作品は1億以上の価格をつけることができますが、なかなか市場に出てくることはありません。

実際の評価は、大きさ、作品の出来栄え、状態、年代、伝来など、様々な要素を勘案して決まります。わからないことがあればなんなりとご相談下さい。

李禹煥作品の真贋について

李禹煥作品は、実は真贋の問題はあまり簡単ではありません。彼の作品の多くは通し番号やサインの仕方に一定の方式があり、また手掛けた画廊の記録なども照合しながら、真贋や価格を見極めていきます。この判断には熟練した作業と鑑定眼が必要です。

私どもでは、豊富な経験と、専門家の様々なネットワークで、鑑識・評価を行っております。

また、デッサン類、水彩、各種版画類も数多く流通しておりますが、それらについても、積極的に評価・買取を行っております。

このページでは評価・買取に比重をおいてご案内していますが、画廊での販売や秋華洞オリジナルカタログや各種アートフェアへの出展、美術館・コレクターへの個別の販売など、様々な販売活動も行っております。購入にご興味のある方も是非ご連絡下さい。

李禹煥の作品例一覧
なぜ、秋華洞【絵画骨董買取プロ】が選ばれるのか

私どもでお売りになるお客様は、必ずしも「どこよりも高く買う」とか、「すばらしいサービス」に惹かれておいでになっているわけではないように思います。(もちろん、そうした事は最低限必要なことですが)
私達は、祖父の代からもう、そろそろ百年は続く美術商の血を誇りとしています。

でも、それは、長く続いているから偉い、という意味ではありません

美術品を一度買わせてもらったら、さようなら、という関係ではない、と考えているのです。

美術品を売るときも、買うときも、それきりでなくて、一生のお付き合いを考えています。さらには、世代を超えて、代々お付き合いできる関係を目指しております。

スタッフにも「ともかくたくさん買えば良い」ではなくて、「お客様にどうしたら、最も、お役に立てるのか、考えて動きなさい」と伝えています。

スタッフにとっても、一生勤めて、美術品の取り扱いだけでなく、人間として成長し、素晴らしい作品を扱うのにふさわしい人間性を育むことを第一に考えています。

買取もサービス面、価格面で一番になれるようにしていますが、それよりも、販売で銀座、台北、香港、欧米などでの多くのお客様、美術館様と長く丁寧に仕事をさせていただいていることが、全体として意味のある世界を作っているようにも思います。

お客様が美術品を売るときは、知らない赤の他人が、家にやってきて、あれはいくら、これはいくらと値段をつけていく場面があるかもしれませんね。

そんなとき、美術品が高価にせよ、そうでないにせよ、お品物や、お客様を大事にしない人が上がりこんできたらどうでしょう。
それは、値段の高い低いの問題ではないように思います。

「本当にお客様の心に寄り添う」
「一生のお付き合いをする」

そういう美術商として、みなさんとお付き合いできれば、と考えております。

「絵画骨董買取プロ」運営・株式会社秋華洞 代表取締役社長 田中千秋
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秋華洞社長の田中千秋です。弊社は親子三代80年の買取実績があります。

お客様の生涯のコレクションの入れ替えに、ずっと寄り添える丁寧な対応を心がけています。スタッフもお客様のご事情やお気持ちを最優先に取り組むよう、指導しております。

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