ロシア出身のフランスの画家。1924年からパリに移り住んだ。1929年画家を志し、パリ、ロンドンの美術学校で学ぶ。パリではカンディンスキーやドローネー夫妻と親交を持ち、彼らの影響で抽象画へと進んでいった。作風はもともと抽象に近かったが、カンディンスキーと知り合ってから作品の内面性が深まり、急激に抽象の度合いを増す。作品はどれも非常に個性的で、円、四角形、三角形などの幾何学的形態がからみあうように置かれている。いくつかに塗り分けられた輝くような色彩が、その躍動感を高める。1947年カンディンスキ－賞を受賞。1966年にはマントン・ビエンナーレで大賞を受賞等、戦後フランスを代表する抽象画家の地位を確立した。