米ジョージア州に生まれる。サウスカロライナ州立大学で美術を専攻。当時盛期を迎えていた抽象表現主義に反発し、星条旗や標識といった誰もが見知った二次元のシンボルを、蜜蝋を用いて絵画として「描いた」作品を制作する。ロバート・ラウシェンバーグとともに推し進めたその運動は、日常的なモチーフを作品とする即物性からダダイスムと結びつけられ、「ネオ・ダダ」と呼ばれた。1990年にはワシントン・ナショナル・ギャラリーで「ジャスパー・ジョーンズの絵画」展を開催。戦後のアメリカ現代美術を牽引した重要な芸術家の一人である。