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東京都での美術品の買取

“歴史”と”最先端”が共存する都市、東京。徳川家康が江戸幕府を開いた1603年から、日本の首都として東京は発展をつづけ、140万人を超える人々が暮らす大都市へと成長しました。

膨大なヒトとモノが集結するこの都市では、浮世絵や洋画、工芸、そして現代アートなどあらゆるジャンルの芸術文化が花開きます。

アートをつくる、みる、かう。芸術にまつわるあらゆる体験を最も楽しめるのは東京かもしれません。

銀座に店舗のある弊社では、東京にゆかりのある芸術家の作品を積極的に買取いたします。美術の専門家が査定しますので、買取価格にも自信がございます。

古代から日本の芸術文化の発展を牽引してきたのは、関西、特に京都周辺の人々でした。しかし、次第に政治・経済の中心が東京に移ってくると、芸術文化も東京にやってきます。多様な人々が集い、交わる。そんな大都市だからこそ、東京では常に”新しい”芸術が生み出され、日本、そして海外に感動をもたらしてきたのでしょう。

東京で芸術が動き出すのは、江戸時代から。経済の発展し、交通の整備が進んだことから町人による文化が江戸で花開きました。

芸能の分野では、歌舞伎が庶民の間で流行しました。浮世絵が普及したのもこの時代。役者絵や名所絵などが好まれました。

また、美術の分野では文人画を代表する画家の谷文晁やその弟子の渡辺崋山など、新たな画風の絵師たちが江戸で活躍します。伝統を重んじた京都とは異なり、江戸ではそこで暮らす人々が文化を形成していったのです。

明治に入り、日本で真っ先に西洋化が進んだのは、首都・東京でした。街に馬車や鉄道が走り、人々の装いも和装から洋装へと変化したこの時代、日本の美術において最大のターニングポイントでした。

西洋美術教育を行う工部美術学校が千代田区に設置され、そこで浅井忠など後に近代を代表する洋画家となる人物たちが教育を受けました。西洋の文化を積極的に吸収しようとする流れに対して、日本の美術を見つめ直す動きも出てきて、上野に東京美術学校が設立されます。初代教授には、川端玉章や高村光雲など著名な芸術家たちが就任しました。東京美術学校は、東京芸術大学となった今でも、次世代の芸術家たちを輩出する学校として知られています。

その後、大正デモクラシーに象徴されるように、社会が目まぐるしく変わった大正時代、芸術家たちも「新しさ」を追求していきました。

「大正ロマン」と称されるこの時代独特の華やかな文化を築いたのは竹久夢二です。大正期の富裕層の女性の心を掴んだ雑誌「婦人グラフ」は、東京の国際情報社から出版され、竹久や伊東深水などが挿絵を担当しました。

実は、東京”都”となったのは昭和初期からでした。戦争で東京は大規模な空襲の被害を受けましたが、戦後は急速に復興が進み、1964年には東京オリンピックが開催されます。

戦後における美術の主な舞台の一つになったのは百貨店です。戦後の全盛期には、日本橋や新宿そして銀座…などなど、都内の主要な百貨店が展覧会事業に力を入れるようになります。単に営利目的ではなく、もっと美術を身近なものにしようという志が背景にあり、百貨店は文化振興を担う一員になりました。現在は、草間彌生や村上隆などの有名作家や、若手の現代アーティストの作品を紹介するギャラリー形式の展示が主流になっています。

江戸生まれの芸術といえば、浮世絵。浮世絵とは、当時の人々の日常を描いた作品のことです。浮世絵は海を越えてゴッホやルノワールなど西洋の画家にも影響を与えました。

はじめは黒一色の「墨摺絵」が多かったのですが、下絵・彫り・摺りの分業が進み、技術が磨かれたことで、「錦絵」という多色摺版画が主流になっていきました。この錦絵の登場は、浮世絵の表現の幅を広げ、浮世絵の芸術的価値を高めたといえるでしょう。

また、浮世絵は江戸に根ざした庶民の芸術でした。大量生産できる浮世絵は比較的安価で、一般の人々でも手に取りやすく、大流行しました。そのため、浮世絵の題材には当時の江戸の暮らしや文化が反映されています。人気だった役者や美しい女性、流行したファッションや娯楽など、江戸で育まれた文化が浮世絵のなかに盛り込まれています。

大正時代になると、東京で新版画運動がはじまり、繊細な色彩表現などが特徴の”新しい”浮世絵のジャンルが生まれます。この新版画はスティーブ・ジョブズにも愛されたことで知られています。

交通網が発達し、国内の移動がさかんになったため、旅への関心が高まり、日本各国の名所を題材とした浮世絵が流行しました。
特に、江戸の名所は歌川広重や小林清親などさまざまな浮世絵師たちが作品で描いています。地方から上京してきた人々にとって、江戸の名所絵は人気のお土産のひとつでした。

浮世絵に登場する女性たちは、江戸の遊里の遊女・芸者から一般の庶民までさまざまです。特に、鈴木春信や喜多川歌麿は優れた美人画を残しています。実在の人物をモデルとしながらも、個性は控えめに表現されており、当時の理想の女性像がわかります。

また、美人画では当時の流行していたファッションを反映しています。浮世絵は江戸から最先端の流行ファッションを発信する役割を果たしていました。

明治政府が誕生し、江戸も”東京”へと変わった明治時代。急激に近代化が進むなか、浮世絵師・小林清親は変わりゆく東京の姿をとらえた《東京名所図》シリーズからは、どこか西洋化してしまった町並みへの悲しさが感じられます。

また、新版画の代表的な作家である川瀬巴水は、関東大震災後に《東京二十景》シリーズを制作しました。賑やかで活気あふれる東京のイメージとは対照的に、静けさが感じられる東京の風景を美しく、繊細に表現しています。

国立の美術館や大企業・コレクターによる美術館が東京には集まっています。各美術館のコレクションは古代から現代、日本・東洋から西洋までとさまざま。東京の美術館を巡れば、あらゆるジャンルの美術を網羅できるといっても過言ではありません。充実した内容の常設展だけでなく、国内外から貴重な作品を迎えて開催する企画展が必ずどこかの美術館で開催されており、東京ではいつでも優れた美術と出会える環境が整っています。

国立の博物館・美術館が密集している上野エリア、コレクションだけでなく建築も見どころがある美術館が多い丸の内エリア、日本美術や現代アートの主要な作品を所蔵する美術館がたち並ぶ六本木エリアなど、東京23区には特色ある魅力的な美術館が揃っています。都内の美術館に行けば、心動かされる鑑賞体験が待っていることでしょう。

美術を楽しめる場所は美術館だけではありません。東京にはギャラリーが多数存在しています。ギャラリーの特色は、作品との距離が近いことです。有名作家の作品も間近で鑑賞することができます。さらに、作品を購入したり、現代アートであれば作家本人とお話しできる場合もあります。

現代アーティストの発信の場になっているギャラリーは六本木や渋谷周辺に多いですが、やはり、ギャラリーの街といえば銀座です。銀座に集まるギャラリーの数は国内最大。また、日本最古の画廊といわれる「資生堂ギャラリー」など、老舗のギャラリーが多いという特徴があります。明治・大正期から最先端の流行・最高級の文化を発信してきた地域だからこそでしょう。

「ぎゃらりい秋華洞」も銀座で90年の歴史を紡いできました。美人画など現代アーティストの展覧会も定期的に開催しております。日本美術や浮世絵、現代アートまで、美術に興味のある方はぜひ銀座6丁目の店舗にお立ち寄りください。

絵画骨董買取プロでは、東京都の出張買取を積極的に行っております。出張買取の前に、銀座の店舗にお持ち込みやLINE査定も承ります。ぜひお気軽にご相談下さい。