大正の美術品の買取

GENERATIONS

大正時代は美術運動が活発化した時期です。フォーヴィスム（野獣派）やキュビスムなどの影響を受けた岸田劉生や梅原龍三郎が登場し、前衛的な試みが行われました。土田麦僊や村上華岳らは東西の美術を融合した新しい日本画を目指し、国画創作協会を立ち上げました。

大正時代には、国内で下火になった浮世絵を再興する新版画運動が盛んになりました。「新版画」では伝統的な木版画制作を土台としつつ、画家が主体となって彫師・摺師と分業して制作することが目指されました。美人画では伊東深水や橋口五葉、風景画では吉田博や川瀬巴水が代表的な作家です。

大正時代の文化的ムードを代表する言葉に「大正ロマン」があります。自由で個性的な表現を追求し、特に女性の美しさやエレガンスをテーマにした作品が多く見られました。代表的な画家は儚い女性像で知られる竹久夢二です。

大正時代には、近代女性日本画家の先駆者が活躍しました。京都の上村松園、大阪の島成園、東京の池田焦園は「三都三園」と称され、美人画の名手として注目を集めました。

エコール・ド・パリは、1920年代に世界各地からパリに集った画家たちを指す言葉です。代表的な作家には、ピカソらと交友を深めた藤田嗣治がいます。藤田は日本画の技法を油彩画に応用し、「乳白色の肌」と称される独特な裸婦像で評判を呼びました。

大正時代の美術は、ロマン主義や新たな芸術運動によって多彩な展開をみせました。大正時代の作品をお持ちでしたらぜひお気軽にお問合せ下さい。