銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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本当に西川社長の問題は争点なのか、とオシムを惜しむ

   

党首討論でも、西川社長(郵政)の問題がテーマとなった。
しかし、もしその焦点がかんぽのヤドの問題だけなら、本当に西川社長の判断が間違っていたのか、そこのところの本質が、議論されないし、報道もされない。
かんぽのお金で作った施設は、ほっておいたら数十億の赤字が出るという。そんな不良資産を売るのに、建てた額との比較で少なすぎると言ってもあまり意味がない。
画料が100万円、額代が20万円で絵を制作したとしても、売れるのは需給関係である。額代にもならない、なんてことはザラである。そのものの力で決まる。ああいう「稼ぐ」資産であれば、収益性が売却価格に反映される。購入業者との癒着が指摘されているが、ではどこか買ってくれる業者を反対論者は探す気があるのだろうか。

両鳩山は批判を強めるが、あの負の資産を活かす代替案はあるのか。まったく示されていない。

また、西川氏も何故か反論しない。なにかやましいことでもあるのか。
新聞も、週刊誌も報道はあるけれど、正面から論じた物は少ない。

さて一方で、昨日の朝日朝刊に載っていたオシム監督の日本チーム論は素晴らしい。たいてい、記者の質問は近視眼的だが、そのフレームワークの間違い自体を修正しながら、正確に日本サッカーの現状と希望を語る。苦労人だけあって、「希望」の語り方が安易でない。一方で絶対に「絶望」は口にしない。困難な隘路、厳しい制限を客観的に見つめ、希望を見いだす。本当にエライ人である。争点、論点の見つけ方をオシムさんに学ぶべきなんじゃないの、日本よ、鳩山さんよ。

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