銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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人生観:五木寛之と

   

品川の新幹線乗り場には、ビジネス書を効率よく並べた本屋があって、アンテナを貼るのにとても良い場所である。

ビジネス書の一位が、茂木健一郎さん翻訳の脳の本。ノンフィクションの一位が五木寛之の「覚悟」(本の題名は正確でない)。

五木寛之は人生はそもそも憂鬱であり、私たちは悪人であり、人は国はなにもしてくれない、とあきらめなければいけない、ないし覚悟を決めなければならない、という。

一方で、船井総研のモットーや、ビジネス書、経営に大事なのは「明るさ」である、とされる。

後者のノリで書かれている茂木翻訳本は、五木と同時に読むと、白々しく感じてしまう。

でも、たぶん必要なのは、悲観的かつ楽観的な考え方。悲観的であるからこそ、楽観的になれる。

しかし、今自分の中では正直言って分裂している。太宰治の「トカトントン」の世界である。本を読んで、消化するのに、時間がかかる。それだけ、五木の世界はもっと世界の根本、足下のしたの話をしている。宗教観に近い世界の話だ。

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