銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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役者絵のヒミツと台北アートフェア

   

岡本東子の展覧会が終わった。東美ではじまったこの展覧会は秋華洞で二週間の長きにわたり、いくつかの作品はお求めいただいた。

彼女の作品は、絵を買い始めたお客様に受け入れられるのが特徴かもしれない。何かはじめて自分の心に触れられたような驚きがあるのではなかろうか。
さて、今週は11月3日土曜日から「役者絵のひみつ
が開始される。江戸期から明治までの浮世絵の大半の画題がこの「役者絵」といってよい。
当時の歌舞伎といえば、ジャニーズとAKBとディスニーランドを合わせたぐらいの、庶民のおおいなる娯楽であった。写真が普及していなかったこの時代、役者絵は超必需品だったのだ。その役者絵のかくされた秘密とは?
さらに、11月9日からはアートタイペイ(台湾)に秋華洞が出陳する。池永康晟、阿部清子、岡本東子、そして秋華洞所蔵の浮世絵などが登場する予定だ。海外への出店は我々にとって初めてのことで、果たしてどうなるやら、正直言えばドキドキの心境である。
本来は私自身がずっと会期中(けっこう長い。11/9金曜日から12日の月曜日までの四日間。その前の日の木曜日にはプレビューもあるのだ。)居たいのだが、日本での仕事も立て込んでおり、そうもいかない。
岡本東子、池永康晟は現地で会期中、ブースに立つ予定だ。噂では、松井冬子氏なども台北に行くらしい。おそろしく多くのブースが日本から出るようで、ある意味東京のフェアよりも活気がでるのかも?しれない。なので、台湾へこの機会に、日本の皆さんも観光がてら行かれてみてはどうだろうか。なかなか良いところである。中国みたいに日本人だからイヤガラセを受ける、ということはまず考えられないので、その点も安心である。

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