銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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え?、太田総理終わるの?ところでゴーマニズムとの相似を考えた。でもやめないで欲しい!!

   

 太田総理、秘書田中、の番組が9月で終わるそうである。極めて残念である。
日本人は議論が苦手で、本質を考える事をしない、という「思い込み」を払拭するボクにとっては極めて嬉しい、嬉しい番組であったのに。
 太田は面白い。田中も面白いけど。「王様は裸だ!」と常に告発する役割に徹している。たけしは番組では矢面に立たないように調整役に徹しているが、太田は常に引っかき回す立場にこだわる。ただし「コメディアン」という立場をうまく活用した上である。正面から議論を挑むが、だけどこれはあくまでお笑いだもん、という逃げ道を用意している。
 小林よしのりの「ゴーマニズム宣言」もすこぶる面白いし、そのセンスと情熱は超一級で、いつも読むのが面白いけど、やはり彼も基本的には「王様は裸だ!」と叫ぶ、告発するのがマインドの基本のようである。微妙に用意してあるエクスキューズとして「ワシは専門家じゃないもんね」という気持ちを感じる。なぜなら、かれは漫画以外の文章でも「ワシ」を一人称に使う。つまり漫画の「キャラクター」を終始一貫して演じているのだ。
 この二人がキャラクター、道化あるいはコドモを演じることで、物事の本質を照らし出す、という意味で、とっても共通していると思う。自分じゃ責任を取らない、という意味ではマスコミとかわらんじゃん、ズルイ、ともみれるのだが、一方で、これは結構大事な立場で、「オトナ」を演じると、「立場」に縛られてしまって、直感で見えてきた疑問を、自分で封じてしまう事がある。政治家の議論がしばしば詰まらないのはそのためである。マスコミは、しばしば「公平」を装うので、なにか気持ち悪い、いやーな「オトナ」ぶりを見せる。その点、彼らの「コドモ」ぶりはすがすがしい。
 太田総理、という番組がなくなるのは、日本の社会にとって大きな損失であると思う。金ミレイさんがプリプリ怒る姿も魅力的で大好きである。どうしてなくしてしまうのか。この日本社会の主要な問題点を皆が考えるチャンスが奪われてしまう。
 視聴率が少なくなった、という理由があるらしいが、うーん、頑張って続けてもらいたい。一番視聴率が落ちた原因は、モナがいなくなったせいかもしれない。彼女は全身から色気が溢れていてすばらしかった。同時に知性も必要。
 ここは一番、いい「秘書」を引っ張ってくるべき、なのかもしれない。たとえば、うーん、宮崎あおい、なんてのはどうでしょう。「少年メリケンサック」キャラ全開になっていただいて。色気も、たぶん頑張れば出せると思う。

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