銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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あけましておめでとうございます。

   

今日は、これから10年ほどの事業計画を立てていました。


50才までに100億売上げにする、という「ささやかな」計画ではありますが、現実のものに出来るよう、着実にやっていきたいと思います。


ただ、儲ければいいというもんじゃなくて、やっていることが、関わる人誰にとっても楽しく、興奮するものじゃなければ意味がない訳ですが、下の角川春樹氏の日記には、我が意を得たり!と思いました。


http://www.kadokawaharuki.co.jp/blog/blog.php?no=228


映画は、祭りでなければならない。


彼は、男たちの大和、という映画を今公開中で、この映画は私は未見で、映画自体はまだ評価できませんが、映画は他の映画と対抗するのではなくて、「祭り」として、例えば「愛・地球博」と戦う、ということで、非常に正しいスケール感を持っている人だと思いました。今の映画界のチマチマした傾向を正しくぶった切っていて、非常に気持ちいい。


私どもは、日本美術、を「売っている」訳ですが、たんに「売買」の場を提供する、ということは、オークション会社にでも任せておいて、骨身に応えるような感動を与える瞬間を提供したい、と思います。映画や書籍のようにコピーできる文化でなく、限りなく、個人の所有という「欲望」に結びついた商売ですが、一人の仕事を一人が買う、という一番根元的な仕事とも言えます。


美術、の分野を中心にして高いレベルの<日本文化>世界の提供を行っていきたいと思います。いずれ単に美術品を提供するという以外の分野にも分け入っていきたいと思いますが、まずはこのネット上での展開から力を入れていきたいと思います。


美術鑑賞、というものは、「祭り」とは少しニュアンスが違うかも知れません。もう少し静かな、もっと<日常>に近いものですが、生きる日常に躍動するエネルギーを送り続ける「体験」を提供する、「火花」のようなものでしょう。


そしてお客様も社員にとっても、日常が「祭りの準備」であるような会社、品物の販売でなく、「体験」を売る会社になっていきたいと思います。


皆様、本年もよろしくお願い致します。


 

 - 意気込み

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