銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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7つの習慣

   

ずっと読み続けて来たこの本を読み終わる。
良い本である。

よく「Win-Winの関係」というが、その神髄を語った本がこれだろう。
「交渉」や「勝負」でなく、深く理解し合った関係、双方が相乗的にプラスになる関係が、ビジネスにありうる、という考え方の原則は深く示唆に富む。

ビジネスの場面と共に、家庭や夫婦の問題に照らして例示が出て来るのが特徴。これもとても適切で、説得力がある。家庭での成功とビジネスでの成功は深くつながっていると思う。

最後に、著者の夫婦のエピソードが紹介される。

なんとか社の電気製品に妻が固執している。必要もないのに、何十キロも離れた町にわざわざなんとか社の電気製品を買いに行き、しかも意味不明の屁理屈で自己弁護する妻。彼女の不合理と思える行動に、著者の夫は苛立つ。夫婦の話題に上るのを避けるようになる。

しかし、もうこれ以上このテーマを放置するわけにはいかない、と悟った作者夫婦はとことんこのことについて話す時間を作る。そうすると、以外な事実が浮かび上がる。夫は妻にあらためて尊敬の念をいだくようになる。

たいてい、他人は「意味不明」と思われる行動パターンを示す。我慢の出来ない事も多い。けれども、そこにはその人も気づかない深い理由がある場合が多い。しじゅう、そうした理由を知るわけにはいかないし、万人のストーリーを理解することは難しい。けれども、そうした理解への余地を残しておくことは重要だろうと思う。

このエピソードは、この本の最後に出て来る「例」でsる。この本の内容のごく一部ではあるが、しかし、全体を象徴しているとも言えるだろう。

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