銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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日本画家と

   

土曜日は、銀座のやすーいおでん屋さん(そういうのがあるのです、場所はナイショでーす)で、ネット関係のお知り合いと、日本画の作家さんなどと飲みに行きました。

お互いにアラーキー好き、というあたりで趣味が一致。楽しい時間を過ごしました。

ちなみに、アラーキーの展覧会がやりたい、というのも私のひとつの夢。

今回のカタログにも、僕のエロ好き?が現れていて、美人画が多いのですが、どちらかといえば、正統派の日本画、のなかでは、「美人画」というのはむしろキワモノ、B級的な扱いであって、それを上村松園が、正統の系譜に統合したのかもしれないが、今もある意味でB級、なのかもしれません。たとえば春信や歌麿が、正統派の絵画、であったかといえば、やはり、大衆のB級作品、であったでしょう。決して主流ではなかった。

けれども、そのB級のなかにある、様式美、あるいは女性の存在そのものに対する憧れや欲望、をきちんと伝える様式としての美人画はとてもとても魅力のあるもの。

京都だと星野画廊さんというところが、すごく関西画壇の甲斐庄とかあのあたりを扱われているのですが(僕は直接はしゃべったことないけど)、関東でのそういうジャンルでの雄として頑張りたいです。

ちなみにこのエロス、という事に関して、女性スタッフは案外好きなようで、ウチでは春画も扱うのですが、結構おもしろがってます。女性のエロス、というものは男女共通の興味の対象なのかもしれません。

あれ、脱線したな、いつものように。

まあウチは物故作家や江戸の画家の扱いが多いのですが、今後は同世代の新作もやりたいと思ってます。もし良い人がいたら紹介して下さい。

(たまに、いきなり自分の作品を「査定、買取」して下さい、という素人の方がいますが、それは一種勘違いですので、お間違いなきよう)

 - 日常, 美術の世界あれこれ

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