楽しいご訪問

で、同じ日に、若い学者の方がお二人でお見えになる。日本画の大系について非常に広範な知識をお持ちの方。

日本画や古書画に関しては、なんとなく、小林忠先生とか、辻惟雄先生とか、権威のある、年配の方だけを研究者像として想像してしまいますが、「ガンダム」や「あやや」の事も知っているだろう世代の、山下祐二さん、そして、今日の若い二人など、現代の文化を肌で知りながら、古いもの（明治とか江戸とか）にも興味と造詣のある人たちが居ることはなんとなく心強く思います。

今回は松林桂月などの話題が出ましたが、一方で、美人画の話題になったので、弊社で持っていた中村大三郎 をお見せしたところ絶賛。

実はこの作品、作品の中央に傷があり、倉庫においたままになりかけていたもの。修復は困難に思える。けれども、絶品です。同様の図が画集に載っているのだけれども、画集の作品よりも、ずっと色遣い、構成とも上と思います。傷があろうが無かろうが、好きな人はいるはず、との助言を得て、カタログかウェブに載せようかと思いました。

傷物でもなんとかしてあげよう、という寛容なコレクター、または美術館さん、どうぞ声をお上げ下さい。

 

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