銀座の画廊で働く社長ブログ

秋華洞の社長、田中千秋オフィシャルブログ。 近代絵画・古美術を扱う美術商。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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アエラのクリスティーズの山口さん

   

今週のアエラにクリスティーズ日本美術担当の山口さんが載っていました。

そう、「日本美術高騰の仕掛け人」として。

日本美術は世界の美術に比べて不等に低い、というのが、美術関係者の一致するところで、残念ながらクリスティーズでも、何年かは低迷していた、という事ですが、実はここ数年、日本美術が話題を作ってきています。

その仕掛け人が山口さん。

私はクリスティーズさんで買ったことはまだない(パドルをあげたことはある)のですが、私のような客でも、ちゃんと覚えていてくれて対応してくれる、非常に仕事ぶりの丁寧な方です。何より、日本美術の味方で異様としてくれている事は心強いことです。

サザビーズは、日本美術をやめてしまったようで、そもそも日本人顧客へのサービスもちゃんとやろうとしていないらしい(反論があればどうぞ)なかで、クリスティーズが今ひとつ彼らにとっては儲からないかもしれない日本美術をちゃんとお金になるようにしようとしているところは嬉しいところです。

しかし、この記事で山口さんの出自など初めて読みました。しかし、マスコミも見るところを見ている物ですね、この人は顔やガタイもしっかりしていて、なんというか、ラストサムライとか硫黄島の話に出てくるヤクルトのコマーシャルのあの人(えーと、なんていったけ)みたいな、ちょっと絵になる人です。話し方も。謙虚かつ知的。

たしか明日か明後日に今度のクリスティーズオークション(日本美術)がNYであるはず。歌麿はナント一億以上のエスティメート。さてどうなるか注目です。

参考リンク:http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/080831/art0808312152003-n1.htm

以下引用。

 美人画で名高い江戸の浮世絵師、喜多川歌麿の代表作「歌撰恋之部 物思恋(ものおもうこい)」が、9月18日に米
ニューヨークで開かれる競売会社クリスティーズのオークションに出品される。落札見込み価格は、100万?150万ドル(約1億1000万?1億6500
万円)。浮世絵版画のこれまでの最高額は、昨秋ロンドンの競売で記録した葛飾北斎「冨嶽三十六景 凱風快晴」の約6800万円で、初の1億円超えとなるか
どうか、注目される。

 同作品は寛政年間に制作された5枚組シリーズの1枚。女性の上半身だけを描く「美人大首絵」で人気を博した歌麿の、
記念碑的作品として知られる。同社日本・韓国美術部門ディレクターの山口桂氏は「退色がほとんどなく、状態のよい希少な1枚。パリで活躍した明治時代の美
術商、林忠正の旧蔵を示す印もある。ピカソ、レンブラントの版画は既に1億円を超えているが、それに比肩するものと判断した」と説明する。

 近年は、現代美術家、村上隆氏のフィギュア作品が16億円で落札されるなど、日本のアートに対する国際的評価が高まっている。山口氏は「多角的な観点から興味を集めるだろう」と話している。

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