銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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京都の夜

   



この日は、京都に仕入れの交換会に行ってきました。先日も紹介しましたが、一回持続しなくてやめになってしまったものを、京都の最強の店3店で復活した「椀ぶせ」の会。(上の写真は夕暮れの東山新門前。手前に見えるのは共同代表の父。)すぐ先に見える看板は有名な古美術・柳孝。左手には水谷集光堂、鉄斎堂など。前回の京都の写真と殆どおなじ場所ですみません。。。


「せり上がり」方式の競売でなくて「入札」形式のため、非常に一点ごとに時間がかかり、またエスカレートしにくい点もあって、せっかちな人(父があてはまります。。。)は敬遠する形式なのですが、一方で、一つ一つの作品をじっくり見て、丁寧に売買ができることもあり、私などにとってはとても勉強になります。数点仕入れ、この日は池田輝方を入手しました。次回カタログにも掲載予定ですのでお楽しみに。





交換会後すぐ東京に戻る予定でしたが、近所の同業者さんを見学しているウチに、東京の会社には戻れない時間に。そこでこの日は宿泊する予定の父と先斗町(ぽんとちょう)で食事。彼がいきつけ(だった)お店にふらりと入る。


あーもうこの世でこんな罪深い食事があるのかという位、美味な店。注文表などなく、まったくの御主人へのお任せ。父はこのお店ができた30年前からのおなじみなんだそうであります。まったく目立たないさりげない店構えの引き戸をがらりとあけるとわずか10名くらいのカウンター席のみ。あの「美味しんぼ」の雁谷さんも常連で、もちろん漫画にも匿名で登場したそうです。お店の名前はここには書きませんが、知りたい人は私の店で掛軸一本買ってね。


 

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