銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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ご注文有難うございます

      2016/07/09


カタログはお客様にほぼ行き渡ったと思いますが、如何でしたでしょうか。


ご注文の方もほぼ順調にいただいております。ただいまの所4、5点ほどご注文あるいはお問い合わせがありました。


さて、今週に入ってからは、古書画の交換会に、二度ほど行って若干の売買いをしております。古書画の会の特徴は場末的雰囲気がただよう所でしょうか。古いものは平均的には安いものが多く、また集まる方々もラフな格好の人が多いので、おのずと庶民的?雰囲気が致します。そこがまた良さですけれども。ただ居合わせる人々は実は名だたる古書画商・古書店の皆さん、超一流の目利きの方々。ちょっと出物があると極めて真剣な競りが行なわれます。


全然関係有りませんが、先日のブログのコメントにも書いたように今、山崎豊子の「沈まぬ太陽」を夢中で読んでいます。もう最終巻まで来ました。官民の癒着ぶりの描写が最終巻では特にえげつなく、人間の生き方がここまで腐臭を放つものかと空恐ろしくなります。


有る意味、山崎豊子は主人公たちを「善」としていくぶん勧善懲悪的な人物像を構成したのではないか、と小説の「善」「悪」双方の振る舞いは割り引いて考えないといけないと思いつつ、一方でこのくらい書かれてしまう人物像は、モデルになった会社にいるかどうかはともかくとして、世の中にはありうるだろうと思います。


こうはなりたくない、と思ったり、このぐらい(官民接待のえげつなさ)でないと商売はできないか、と思ったり、いろんなことを思いますね。ただ、いずれにしても、自分たちの理想にそって


※秋華洞の「経営理念」


やっていくだけですから、他の会社の誰が何をしようと、関係ないと言えばありませんが。


で、話を戻しますと、美術商の世界も色々な人がいると思いますが、気のいい、真面目な方、面白い方がたくさんいらっしゃいます。それはもしかしたら大規模な組織に属している人間が誰もいないせいかもしれません。商売人なんて(=生きる事なんて)そんなに格好のいいものではありませんが、気持ちよく、生きていきたいものです。


 

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