銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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ウェブ関係者、画家さんと飲みに

   

社員のイヤマがセッティングしてくれた飲み会に行きました。


場所は銀座の沖縄料理店。雰囲気もよく作ってあって、味もいい店。


名前を出してもいいのか勝手には判断できないので出しませんが、ウェブで美術関係の仕事をしている方2名、イヤマ、日本画家の若手の方。


日本画家(多分専業)で活躍されている若い方と御話するのは多分初めてですが、幸か不幸かあまり私が詳しくない分野なので、さして緊張もせずに会話。


けれども、とある美術マスコミの方が「画家なんて、一世紀に一人いればいいんで、あとはいらないンだもの」と言ったのには、驚きというのは大げさだけど、面白いと思いました。


「ひとり」というのは、世界なのか、日本なのか、本当に「一人」なのか、あまり突っ込んで確かめませんでしたが、「絵描き」が、必要なのか、といえばそれは確かに必要ないかもしれない。ということは、われわれ美術商も必要ではない。もし世界で一世紀に一人、絵描きがあればいいのであれば、たぶん絵描きは有史以来20人で、美術商は多分ひとりも必要ない。


わたし流に丁寧に言えば、世界史に残る画家は多分一世紀に5人くらい、日本史でいえば3?5人位でしょうか。19世紀、20世紀を1000年後から見たら、でもやっぱり一人ずつ位が適当かな。


歴史ということを省いていえば、「食べられる」ということが「必要」とされていることの証だとすれば、どうなのでしょう、2-30人なのでありましょうか、日本で絵で食える人は。あるいは映画監督はどうなのでりましょうか。「シャルウイダンス」の周防監督はもう何年も映画を撮っていないようですが、その間収入はあるのでしょうか。もしかしたらその伝で言えば、日本に映画監督は一人もいない、「必要」とされていない、ということになってしまうのでしょうか。


無駄書きばかりしているような気がしますが、ようするにこの21世紀、必要とされている「絵描き」の空席は数席しかない、その席に入れるように頑張れ、と暗に同席した絵描きさんを励ましておられたのかもしれません。


ところで、その方は後で知ったのですが、素晴らしい絵を描く日本画家の方でした。でもとっても低姿勢。しかもクルマで自宅まで送ってもらっちゃいました。本当はたぶん逆をやらなければならない立場なのに。スミマセン。。。


 

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