銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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感動の「風のガーデン」

   

今、我が家のマイブームはテレビドラマ「風のガーデン」である。録画して、土曜の夜に夫婦で見る。前回は泣いた、泣かされた。

中井貴一と、緒形拳が主演である。緒形拳は、この人の死と、家族をテーマにしたドラマを取り終えたあと、亡くなった。その事実も、このドラマを彫りの深いものにしている。

前回、緒形拳に、中井の命が少ないことを知らされた、叔母である草笛光子の演技が素晴らしかった。涙があふれるタイミングと慟哭の声色が完璧なのだ。どうしたってもらい泣きしてしまう。

このドラマは、本当に悪人が一人も出てこない。誤解や憎しみはあるが、悪人はいない。現代のドラマはこうでなくてはいけない。例えば善人しか出てこない戦争映画、見たいのはそういうものではないか。

それにしても中井貴一は、いつのまに、こんなにいい俳優になったのだろう。「天国のスープ」というドラマに出演していた時任三郎も非常に良かった。「不揃いのリンゴたち」グループがよい仕事をしているのを見ると、なんだか嬉しくなる。

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