東山魁夷を
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昭和期を代表する日本画家。横浜に生まれるが、3歳の時家族とともに神戸へ移住。中学卒業前には画家になる決心をし、東京美術学校日本画科に入学。昭和4年、第10回帝展入選。昭和6年卒業、引き続き研究科にすすみ結城素明に師事。昭和8年研究科を修了後、ベルリンに留学。昭和22年第3回日展で特選を受賞。以後風景画家として立つことを決意する。深い精神性を宿した、平明で静謐な風景画に本領を発揮した。写生をもとにした詩的情緒のある装飾的日本画は幅広いファン層をもつ。昭和44年文化勲章受賞。文章も能くし、画集だけでなく画文集なども多数。長野県の美術館には、東山魁夷館がある。
東山魁夷
作家紹介
風景画家、東山魁夷。
東山魁夷は、深みのある色彩を用いて清らかで詩的な風景画を描き続けた画家でした。その風景には常に静かで神秘的な空気が漂っています。
東山を風景画家へと導いたのは、学生時代の信州旅行での経験だといえるでしょう。
東山は当時のことを以下のようにふり返っています。
当時の私は、母性的な優しい慰めとは異なった精神的な強い支えを求めていたのであろう。山国の風景はそのような私の願い、祈りを象徴するかに思われた。(東山魁夷『日本の美を求めて』より)
横浜生まれ・神戸育ちの東山にとって、青年時代に雄大な自然と向き合った感動はとても大きなものだったのです。
建築と東山魁夷


日本を代表する風景画家であった東山魁夷のもとには、「部屋を装飾する絵画を描いてほしい」という依頼が数々舞い込んできました。
東山は、以下のような重大な建築物の装飾にもたずさわっています。
- 東宮御所大広間 壁画《日月四季図》
- 皇居新宮殿 大壁画 《朝明けの潮》
- 唐招提寺御影堂 障壁画 《山雲》《濤声》《黄山暁雲》《揚州薫風》《桂林月宵》《瑞光》
特に、唐招提寺御影堂の障壁画については、制作するにあたり日本各地の海岸と山地を取材してまわりました。そのため、それらの障壁画は東山の熱量が感じられる力作ばかりです。
版画作品について

東山魁夷は、リトグラフをはじめとした多数の版画作品も手がけました。
東山は、肉筆作品と同様、版画作品にも強いこだわりをもって制作したといわれています。
東山のリトグラフは「緑響く」など白い馬のモチーフが非常に評価が高いです。
シルクスクリーンやリトグラフの作品であっても他の画家と比較するとかなり高く買い取れます。
ただ注意しなくてはならないのはリトグラフのなかでも比較的最近発売された新復刻版というものがあり、同じモチーフでも評価額が大きく変わることがあります。
鑑定書について
東山魁夷の鑑定書は東山すみ鑑定書と、東美鑑定評価機構鑑定証書があります。
東山すみさん(魁夷の奥様)が存命の時は、千葉県市川市の美術館を窓口に鑑定が行われていましたが、亡くなられた後は、東京美術倶楽部(東京都港区)受付の東美鑑定評価機構へ鑑定が移管され、現在に至ります。
早くから東山魁夷の作品は鑑定登録制度が整備されていたので、作品の多くは『東山魁夷全画集』(求龍堂)に網羅されていますが、若いときの作品(絹本時代)や東山先生が存命の時代に直接売られたものなどの作品は、新たに鑑定登録が必要となります。
弊社では鑑定取得のご案内、お手続きも致しますのでご相談下さい。