秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

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福田平八郎展

   

山種美術館で開催中の

福田平八郎と日本画モダン」展に行ってきました。
生誕120年を記念したこの展覧会、
福田平八郎の代表作が一堂に集められています。
まず、入り口に飾られた「筍」の素晴らしさ。
筍が今回のタイトル、「モダン」に結びつくとは到底思えないのですが、
この絵をみたら、素直に納得してしまいます。
代表作のひとつ、「漣」はその金属的ともいえる光は
金箔の上にプラチナ箔を貼って表現したものだそうです。
今回非常に興味をそそられたのは
福田平八郎のあくなき探究心。
「花菖蒲」(京都国立近代美術館蔵)の解説文にあったのですが、
「花菖蒲については光琳があらゆる構図で書き表し、
研究し尽くされている。ただ、色についてはまだ研究の余地が残されているようだ・・・」
そこで平八郎は色の変化や配列に焦点を置いてこの作品を描いたそうです。
ちなみに新日曜美術館では24日に福田平八郎特集の再放送があるそうです。

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