秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

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Web展覧会 Jump into the future

   

秋華洞のコンテンポラリーサイトでは、
4月からWEB展覧会を開催しています。
これまで岡本東子さん、服部しほりさん、蒼野甘夏さん、クスミエリカさんの作品を
WEB上でご紹介してきました。

現在開催中なのは「Jump into the future」というタイトルで
20代から30代の若手作家の作品をご紹介しています。
5/29からはじまった第一弾への出品作家は色川美江さん、下重ななみさん、田中美穂さん、根本篤志さん
それぞれ素材や表現も違う4人、見どころや皆さんのコメントをご紹介していきます。

まずは色川美江さん。

色川美江「cell」リトグラフ

細胞の中はまるで宇宙。

核の周りには粗面小胞体の迷路。ミトコンドリア号が銀河の中を駆け巡る。

色川さんは油彩、リトグラフを制作していますが、今回のWEB展覧会にはリトグラフを出品しています。

 

下重ななみさん。

下重ななみ「夢を見る花」紙本着色

私が触れ、感じたあの人の愛おしさは別の誰かがどこかのあの人にも感じた愛おしさと通じるものだと日々思い制作しています。

当たり前すぎるあまり日常の中に溶け、過ぎ去ってしまう愛しいという感情を写し鏡として描き残していきたいだけなのです。

今回の作品は本来だったら愛おしいあの人と見れたかもしれない桜を、この夢が覚めたらまた見にいきたいという願いから描かせて頂きました。

画材について聞いた所、「画材は特に光沢のある日本画画材を使用しています。

普段金属のアクセサリーなどの輝きが一番人肌を美しくさせるなと感じているので、岩絵具や箔はとても好きです。」とのこと。

金の使い方がとても効果的で、髪の毛や爪先など繊細な表現が日本画らしい作品です。

 

つづいて田中美穂さん。

田中美穂 「苦縁淨」

良縁があるように、辛く苦しい縁がある。

この絵が、そのような苦縁を清められますように。

 

田中さんは主に紙に水墨で制作しています。今回習作の出品もあります。

 

根本篤志さんの作品です。

根本篤志「farewell」

・制作全体のコンセプトやコメント

帰る場所を考えてきました。

今考えているのは帰り道に見た綺麗な星のことや、

窓を開けた時に感じる初夏の風のことを、話す人がいる場所のことです。

 

根本さんは木のパネルにアクリル、色鉛筆、クレヨンで制作しています。

 

秋華洞も4月、5月はアポイント制での営業となっていましたが、

6月からは平常営業に戻っております。

WEB展覧会に展示している作品でも、ほとんどのものは画廊でお見せすることが可能なので、

お気軽にお問い合わせください。

ぎゃらりい秋華洞

03-3569-3620 info@syukado.jp

 

 

 

 

 

 

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