銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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独立行政法人となった美術館の問題点

   

先日、国立博物館でお話を伺ったときのこと。これは以前にも書きましたが。

独立行政法人になってから、入場料売上げノルマが課され、そして、売上げが上がれば上がるほど、予算が減らされるとのこと。

ということはつまり、仕事を努力すればするほど、モチベーションが下がる仕組みになっているということですね。逆インセンティブ。

博物館・美術館が美術・文化の発信と保護、研究という三つの要素を持っているわけですが、「研究」「保護」という予算は、本来「出て行く」事に、きちんと判定してつけるべきものでしょう。

努力すると評価される、という仕組みを作れないものか。欧米や中国などでどのような仕組みになっているか、よく調べてみる必要があると思います。

また、国家全体の運営として、観光・文化に予算配分をして、外貨を稼ぐと同時に国際的評価を高める努力も必要でしょう。視野の広い、教養ある政治家、官僚が育つ風土を育てたいものです。

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