銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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ヒルズではたらく・・

   

明日出す、メルマガでも書きますが、「ヒルズではたらく社員の告白」を読みました。


冒頭、ライブドアに入社したものの、そのあまりに即物的な文化に憤りを覚え辞める方の手記が出てきますが、ネット企業の若い社員の多くが、電話・訪問・メールとも言葉遣いから大人とは思えない事が多いことの、ある種の裏づけを得たようにも思います。


私は一時期、業務系のソフト開発をやっていましたが、みんながPCの画面に向かってカシャカシャキーボートを打っている現場というのは、ともするとコミュニケーションレスといいますか、限りなくオタッキー(社会とのかかわりを持たず自分の世界に閉じこもる)な性格に埋没しがちな面はあると思います。


どういう会社になりたいか。誰を「幸せ」にする会社にしたいのか。そのあたりの創業メンバーの「意思」「イメージ」が、やはり会社のカラーや、育っていく社員の資質を決めていくのだろうと思います。


それにしても、机の上がびしっと片付いていないといけない体育会系の楽天、ヤフーは早くも大企業病、備品ひとつ与えない(?)究極の個人ツキハナシ主義、ライブドアと特徴が描かれているのは面白いところでした。


私が小売業に入ってきたのは、外部の様々な人と接触する職場の方が、仕事のリアリティを感じられる、という面もあります。美術の業界もいろんな人がいるので、ひとからげにはいえませんが、やはり美術商は礼儀正しく人間味のある人、偉くなっても、むやみにえばらない社長さんが多いように思います。


とはいえ、これからも多くつきあっていかなければならないネット企業ですが、社員が人間としてきちんと育っていく事を重視するところが出てくることを期待したいところです。


人のことをどうこう言えるほどじゃなくて、私も会社も未熟なんですけど、このさい棚に上げて・・・ではなくて、どうか変なところがあればお叱り下さいませ。

 - 読書

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