秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

*

歌舞伎揚げのヒミツ

   

歌舞伎を観たことのない人にとって、

歌舞伎といわれてピンと来るのは「歌舞伎揚げ」かもしれません。

 

ところで、なぜあの揚げせんべいが「歌舞伎」揚げなのか気になりませんか?

歌舞伎揚げを作っている、天乃屋のホームページによると、

歌舞伎といえば日本の伝統的な古典演劇でありそして、せんべいは幾多の菓子類の中でも日本独特の菓子であり、古くから親しまれてきました。

そして、その両方の伝統文化を伝えようと包装紙に歌舞伎の定式幕を採用、さらにせんべいには歌舞伎の家紋を入れたとのこと。


四角は市川團十郎家の「三升」、丸は片岡仁左衛門家の「七ツ割丸に二引」

昔は固く焼き上げてたため、はっきり家紋がわかったそうです。

http://www.e-amanoya.co.jp/products/index.html

kabukiage.jpg

市川家の三升(みます)といえば、こちら。

1-87-412-06.jpg

口上 河原崎権之助」 

  ※河原崎権之助はのちの九代市川團十郎

 

歌舞伎揚げをじぃーっと見つめれば、家紋がうかびあがってくるかも?

 

 - 作品紹介, 浮世絵