秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

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村上華岳

   

13日(日)の新日曜美術館をご覧になりましたか?

京都の何必館・京都現代美術館で開催されている
村上華岳展」の特集でした。
(20日に再放送)
華岳というとまず、観音様の絵を
思い浮かべる方が多いかと思いますが、
番組の中で私が個人的に気になったのは
静物を描いた「鱸(すずき)」や「南瓜図」でした。
地味な題材、そして地味な彩色なのですが、
観る人を引き止めてしまう不思議な力を持ち合わせています。
今日はそんな力を持った村上華岳の作品をご紹介します。
kagaku.IMG_1889.JPG
とても小さな作品です。
でも、作品の持っているパワーは小さくはない。
この作品を壁に掛けたとき、
辺りがぱっと光に照らされたように感じました。
「椿」というと清楚とか、古風というイメージがあるかもしれませんが、
この椿はソファーのある部屋にも合うモダンさを持ち合わせています。
それでいて、あくまで「カメリア」ではなく、「椿」なのです。

 - 作品紹介