秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

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江戸の富士も大混雑

   

ここ最近は気持ちのよい日が続いていますね。

空気が澄んできたせいか、富士山が見える日も多くなってきました。

丹沢の向こうに頂上の辺りが見えるだけですが、

やはり他の山と違って威厳があります。

富士山といえば 最近面白い浮世絵を入荷しました。

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歌川貞秀の 『大日本富士山絶頂之図』

1857(安政4)年に出版された歌川貞秀の作品です。

貞秀は歌川国貞(三代豊国)の第一の門人でとくに風景に地図的要素を加え鳥瞰で描く「一覧図」に個性を発揮しました。
本作は、江戸の方角から見た富士山山頂付近を精緻に描いたもので、幕末期の富士登山ブームを背景にして生まれました。富士を近接して捉えるという発想は、北斎《富嶽三十六景》中にも見出せるが、本図はグロテスクとも思える山頂の形が大迫力で迫ります。

「山ガール」ブームで今年の富士山は例年以上の混雑だったようですが、

江戸の富士山も負けじと大渋滞ですね。

しかしまぁ あんなゴツゴツしているところをわらじで登っていたなんて。。。

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