役者文様
江戸の三代スターといえば、花魁、相撲取り、歌舞伎役者。
浮世絵の役者絵は写真がなかった当時、
ブロマイド代わりの役割をしました。
役者絵には役者本人のみならず、
本人が愛用した品々や着物が描かれています。
役者名が浮世絵に描かれていなくても、
そうした「サイン」から
ファンは一目でわかったものです。
「役者絵」 豊原国周 5.000円
こちらは四代市村家橘、(十三代市村羽左衛門、後の五代菊五郎)と思われます。
背景の模様は「市村格子」。
十二代目市村羽左衛門が好んだ文様で、縦6本と横1本の格子に
「ら」の文字を入れ、「市村(いちむら)」と読ませています。
このほかにも、役者文様は
「菊五郎格子」、「三津五郎縞」、「芝翫縞」などさまざまあります。
また、機会がありましたらご紹介しますので
お楽しみに!
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