銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

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THE美術骨董ショー@東京プリンスホテル

      2019/05/17

THE美術骨董ショー@東京プリンスホテル

静かなフェアでした。

今年初めて参加したTHE美術骨董ショー。東京プリンスホテルで行われる、国内では老舗の骨董ショーです。この他には平和島の骨董ショウなどがよく知られてています。

私どもは美術・骨董を幅広く扱っているので、一見イメージをつかみにくい画廊ですが、同業者の間では、おそらく「書画屋」さんということになっているかと思います。この「骨董ショー」が「ホーム」なんか「アウェイ」なのか、わかりませんが、10日間もある今年のゴールデンウィークのなかでも、仕事をしてみようと思いたち、今回初めて参加しました。

このショーはなんといっても会長とサントリーさんの強い紐帯から発祥したもので、東京美術倶楽部に属する有力な道具屋さんや、ユニークな仕事をしている海外の和モノ骨董屋さん、反対に国内で海外骨董専門の方など、見る人が見ればものすごい宝の山のイベントです。

ただ、いささか残念なのは、世の中にあまり知られていないこと。入場無料にもかかわらず、入場料五千円のアートフェア東京よりはるかに少ない入場者数は、メディア戦略がほとんど練られていないことを象徴しています。

おかげで本当に骨董好きの方だけが来る、商談がしやすい、などメリットもありますが、これからさらに何十年と続けていくならば、若い次の世代のコレクターを育てていかなければいけないのは火を見るより明らかでしょう。

骨董のニーズというものは人類が続く限り永遠にあるとは思いますが、昔の人のしごとを尊ぶ本当のニーズは座して待つものではないと思います。

サントリーさん以外にも毎回スポンサーになっていただいている様子のJALさん、フジテレビさん、それと関係されているらしき電通さんとも、いっそう本気のタッグを組む流れはほしいところです。私は初参加のピヨピヨ組ですが、ちょっと危機感を持つところではありました。

お客さんが少ないということは、他の業者さんと話す時間がとれるということで、僕の人生的には有意義な時間ではありました。骨董業者さん、知ればおひとりお一人尊敬できる方ばかりで、僕も未知のジャンルをどんどん吸収する機会にしていくべく、来年も参加させてもらいたいな、と思ったところです。

ちなみに、私どもの展示は未熟なもので、その意味ではまったくもってエラソーなことは申せませんですが、少しずつでも個性を出していこうと考えています。でも素敵なお客さまとの出会いもいただき、感謝です。

ちなみにTHE美術骨董ショーのHPは下記

http://www.japantique.org/top.html

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