銀座の画廊<秋華洞>社長ブログ

美術を通じて日本を元気にしたい! 銀座の美術商・田中千秋から発信—-美術・芸術全般から世の中のあれこれまで。「秋華洞・丁稚ログ」改題。

*



「死刑は欠陥抱えた刑罰」、週刊現代のお宝探偵団、今年の美術の世界

   

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110115-00000000-maip-soci

死刑が欠陥抱えた刑罰、とはその通りで、冤罪が明らかになっても、死刑になったヒトは戻ってこない、という大命題がありますね、最近は検察の証拠ねつ造なんかも明らかになって来ていることだし、死刑の廃止はボクは性急だと思うが(だって麻原とかの鬼畜犯罪への遺族の報復感情が満たせないのも問題だと思うから)、それより仮出所のできる「無期懲役」制度に問題がありますね、懲役300年、みたいなアメリカ的刑罰か、終身刑もあってしかるべきですよな。

ただ、この死に体ともいえる菅・延命内閣で急に出てきた江田さんが唱えるのには違和感がある。いまの国をひたすら漂流させる民主党政権でごもっともな自説を述べられても、いかがなものか。季節外れ、秋場のウグイスと申しますか。

さて、年が明けて、美術業界はどうなるか。

それを占う、ということでもないけれど、あれ?と思う記事があった。

「週刊現代」の最新1月29日号に、なんと我が美術業界の主要プレイヤーが紹介されている。「お宝週刊現代探偵団」という記事だ。ちなみに、小池栄子の表紙の号です。・・・カンブリア宮殿の名司会にして怪演女優(映画『接吻』)の、小池栄子が表紙を飾る号です、コイケエイコ、いいですねえ。好き。・・・

掲載されている社長さんたちは、何人かはとても親しくさせていただいたり、親戚だったりするのだけど、の方も信頼できる素敵な方ばかりなので、ご興味のある方は週刊現代、買って下さい。ウェブでは見られないみたいです。たぶん。

こうして普通の雑誌に取り上げられることは、とっても意義がある。結局、「美術に興味のある人」しか読まない書籍に美術業界が取り上げられても、浸透力が欠けるためだ。

美術収集がもう少し「フツウ」の趣味になるためには、こうした特集はとてもありがたい。これを皮切りに、美術って面白いんじゃあないの、見落としてたけど、という風潮が広がると嬉しい。

と同時に、この美術の世界を社会に「一般化」するためには、もっと「エバンジェリスト」「語り部」が必要だろう。一般の雑誌に載っていて有名なのは、こないだまで月間文春に連載していた山下裕二先生と、『Wedge』に連載中の赤瀬川源平さんの「日本美術応援団」だけど、もちょっと、多くの「応援団」が必要であろう。ボクは「歴女」に通ずる「美女」・・・これでは一般名詞の美女と同じなので、アートアイドル、とでもしとくか、こういう存在を作ってはどうかと思う。あるいは、美術業界の秋本康、みたいな存在が必要だろう。戦略、考えましょう、同志の諸君。

 - 美術の世界あれこれ

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。