秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

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待ってました!

   

昨日、歌舞伎座の昼の公演にいってきました。

早いもので、歌舞伎座新開場から1年、
坂田藤十郎さん一世一代の「曽根崎心中」など、見どころ満載の公演ですが、
坂東三津五郎さんの復帰を歌舞伎ファンは待ちわびていました。
復帰を祝う演目は「壽靱猿(ことぶきうつぼざる)」。
この演目は踊の神様と言われた7代目三津五郎(曽祖父)の得意演目で代々受け継いできた「お家芸」です。
矢を入れる「靱」に使うため、猿を探していた
女大名と奴橘平。
そこに猿曳寿太夫と小猿が登場して事件は起きます。
あやうく殺されそうになる小猿と猿曳の嘆き、
そんな中、健気に芸を見せる小猿に女大名は・・・。
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国政 ?「役者絵
浮世絵はなかなか小猿を渡そうとしない猿曳に業を煮やした女大名が
猿を弓で狙おうとしたところ。
病気で8か月ぶりの舞台となった、
三津五郎さんが花道から登場すると、一斉に
「待ってました!」の掛け声。
歌舞伎座は復帰を喜ぶお祝いムードに包まれました。

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