秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

*

バラの季節です。

   

バラの季節になりましたね。

rose.093.jpg

rose.091.jpg
京成バラ園では今週末が見ごろだそうです。
東京だと、旧古河庭園もおすすめ。
それほど広くありませんが、いい写真が撮れそうなスポットです。
さて、今日はそんな多くの人を魅了してやまない「バラ」の絵のご紹介です。
といっても、バラが主役でないのですが・・・。
2_87_86_DSC1899.jpg
「仔猫之図」 大橋翠石 800.000円 
※ カタログ31号掲載作品
大橋翠石というと「虎」のイメージがありますが、こちらは「猫」です。
そして、猫と一緒に描かれるのは「牡丹」が多いかと思います。
古くから中国では猫の瞳の形で時刻を予測する習慣があり、
日が最も高い正午を示す瞳の猫と、富貴を象徴する牡丹を一緒に描く事で
『正午牡丹』という吉祥画題が成立しました。
本図では牡丹の代わりにバラが描かれていますが、
バラも長春花と呼ばれる吉祥画題であり、
仔猫も今後成長するものの象徴であることから、
何ともおめでたい一幅となっています。

 - カタログ情報, 作品紹介