秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

*

広重展

   

先日、サントリー美術館の歌川広重展にいってきました。

01.12.002.JPG
今回の目玉はなんと言っても、
保永堂版と隷書版の「東海道五十三次」を見比べることができることです。
じっくり見比べながら、解説を読んでいくと
日ごろ目にしている作品でも新たな発見がありました。
ところで、「高い」とおもわれがちな広重作品ですが、
後刷りだったり、状態によっては(虫食いやしわなど)
お手ごろなもののあります。
1-85-258-127.jpg
歌川広重 東海道五十三次 奥津 興津川 70.000円
会場の解説にもありましたが、
籠に載っている力士が着物がぬれそうで不満そうな表情をうかべています。
1-85-258-127-1.jpg
風景もさることながら、ひとりひとりの表情もイキイキと表現しているのが
広重作品のすばらしいところです。
サントリー美術館の「広重展」は今月15日まで。
ぜひ、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。

 - 作品紹介, 展覧会