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岩手県での美術品の買取

岩手県には、世界遺産にも登録された中尊寺金色堂のある平泉や、河童や座敷童子、オシラサマなどの伝承が有名な遠野など、古くから多様な独自の文化を持った地域が存在していました。花巻出身の宮沢賢治は郷里の岩手県をモチーフとして、作品中に登場する架空の理想郷にイーハトーヴと名付けたことでも知られています。

岩手県にゆかりのある舟越保武、松本竣介、萬鉄五郎、舟越桂、菅木志雄など、積極的に買取いたします。美術の専門家が査定いたしますので、買取価格にも自信がございます。

遠野は岩手県南部に位置し、柳田國男の「遠野物語」で知られる民間伝承の宝庫とも言える地域です。河童や座敷童子、天狗やオシラサマなどの妖怪や精霊にまつわる伝承が数多く残されています。遠野の伝承は自然とともに生きる人々の生活文化や精神性を深く映し出しています。たとえば河童や山男といった存在は、山や川といった自然への畏怖の念から生まれたものであり、そこには自然との共存を重んじる農村文化の価値観が表れています。

また、座敷童子の伝承には「家」を守る精霊という考えがあり、家族や共同体を大切にする心が表されています。これらの伝承は単なる昔話ではなく、祭礼や風習、語り部文化と結びつきながら、現在も生きた文化として受け継がれています。

花巻出身の宮沢賢治は岩手の自然・風土・人々への深い愛情から、理想郷「イーハトーブ（Ihatov）」という架空の地名を生み出しました。この言葉は、岩手（Iwate）をもとに創造したもので、現実と幻想が交差する彼独自の世界観を象徴しています。イーハトーブには岩手の山々、農村、動物たちが理想化された形で描かれ、『銀河鉄道の夜』　や『風の又三郎』などの作品にその世界が広がっています。宮沢賢治の文学は、岩手という土地の自然・信仰・労働観を芸術に昇華したものであり、岩手の文化的アイデンティティの中核を成しています。

岩手の厳しくも豊かな自然と深い精神文化は、多くの芸術家に影響を与えました。なかでも松本竣介と舟越保武は岩手県出身の代表的な芸術家として、その風土と精神性を芸術に昇華しました。

松本竣介（盛岡市出身）は、都市の孤独や静けさを描いた画家として知られていますが、その根底には東北・岩手の静謐な自然や人間観が流れています。彼の作品には、風景の奥にある「人間の存在の気配」が静かに漂っています。

舟越保武（花巻市出身）は、キリスト教信仰と東北の自然観の融合した独自の芸術観を持つ彫刻家です。彼のマリア像や聖人像には東北人の祈りや沈黙の美学が刻まれています。花巻の風土や厳しい季節感は、彼の作品に深い精神性と清冽な美しさを与えました。

この二人の芸術には、岩手の自然と人々の精神的風土が静かに、しかし確かに息づいています。

・遠野市立博物館：国内でも屈指の民俗専門博物館で、『遠野物語』の世界を豊富な映像やジオラマ、実物資料で紹介しています。マルチスクリーンシアターでは、大画面で『遠野物語』や民話を題材にした映像作品を楽しむことができ、「水木しげるの遠野物語」や「ザシキワラシ」のアニメは、ここでしか見ることのできない貴重な作品で、多くの来館者に人気です。

・岩手県立美術館：萬鐵五郎、松本竣介、舟越保武ら、岩手県ゆかりの美術家たちの作品群を中心としたコレクション展のほか、国内外の作品による様々な企画展も開催しています。

・萬鉄五郎記念美術館：日本近代美術の先駆者の一人、萬鉄五郎の作品と遺品を所蔵・展示する美術館。敷地内に移築された生家の土蔵にはギャラリーと喫茶がある。

絵画骨董買取プロでは、歴史と文化を誇る岩手県への出張買取を積極的に行っております。出張買取の前に、銀座の店舗にお持ち込みやLINE査定も承ります。ぜひお気軽にご相談下さい。