斎藤義重を
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青森生れ、洋画家、造形作家。ダダや構成主義の影響を受けて前衛美術作家を志す。
抽象絵画から出発したのち、レリーフによる半立体的構成作品など、平面と立体の両方に跨る造形表現を追求した。
現代日本美術展最優秀賞、サン・パウロ・ビエンナーレ展国際絵画賞受賞。多摩美術大学教授。
作家紹介
日本の前衛を形成した画家
斎藤義重が抽象絵画に目覚めたのは、青年期にロシア未来派の展覧会に訪れたことがきっかけでした。
印象派に影響を受けた洋画家が多かった時代に、斎藤は抽象的な表現を貫きました。一時、美術に限界を感じて文学に傾倒する時期もありましたが、昭和初期にはアヴァンガルド洋画研究所、絶対象派協会、九室会、そして美術文化協会など数々の前衛的な美術団体に参加するなど、同じ志をもった芸術家たちと自らの表現を磨いていきます。
そして、複数のシンプルな色や形をした素材を組み合わせ、「平面と立体のあわい」ともいえる作品を制作するようになりました。
やがて、インスタレーション作品など、広い空間を利用した大型の作品へと発展していきます。
このように、生涯を通して独自の表現を追究し続けた斎藤義重は、日本の前衛美術を形成した画家ともいえるでしょう。
「もの派」の父
1964年、多摩美術大学の教授に就任し、退任するまでの約10年間後進の指導にあたりました。斎藤の研究室は、関根伸夫や、菅木志雄、吉田克朗、小清水漸など「もの派」の代表的な作家を輩出することとなります。
教え子のひとりである菅木は、斎藤が広い視野をもっており、生徒たちに自身の蔵書を見せたり、当時出てきたばかりのパフォーマンスアートなどを実演してみたりして世界の芸術の動きを示していたと語っています。
斎藤義重は変わりゆく美術の動きに敏感に反応しながら制作していくことを教え、新たな日本の前衛美術の誕生に貢献した人物なのでした。
斎藤義重の連作
斎藤義重はいくつか連作を残しています。斎藤の主要な連作作品について紹介します。
・トロウッド:白の板の上に、黒や赤、青など単色で塗られた楕円や長方形の合板を重ねた作品。名前の由来は、マグロのトロから。
・反対称:細長い木の板を組み合わせて四角形や多面体を形作った作品。
・複合体:黒い長方形や円形の板によって構成されたインスタレーション作品。
0120-126-510
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