秋華洞スタッフブログ

日本の古美術・近代絵画を軸に、浮世絵、古典籍、その他書画骨董。茶道具、西洋美術品も扱います。

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月光露針路日本 風雲児たち

   

昨日、歌舞伎座で上演されている「月光露針路日本 風雲児たち」を観てきました。

 

木挽町広場のエスカレーターを上ったところには。

中央は大黒屋光太夫に扮した松本幸四郎さん、

個性的なひげは自ら購入したものなんだとか・・・。

右は市川猿之助さん演ずる女王エカテリーナです。

一番左の枠は松本白鸚さん、貫禄があります。

ラ・マンチャの男をずっと演じられているせいか、外国人の扮装もしっくり。

ところで、月光露針路日本とは?

つきあかりめざすふるさと読み、みなもと太郎氏の歴史ギャグ漫画をベースに

三谷幸喜さんが作・演出した新作歌舞伎、

鎖国した江戸時代に大黒屋光太夫やその仲間がロシアに漂流し、女帝エカテリーナとも面会し、

帰国するまでの壮大なストーリーです。

市川染五郎さんは松本白鸚さん演じる船親司(ふなおやじ)三五郎の息子、磯吉役(実際には祖父と孫)

現代劇からは八嶋智人さんが出演されています。

豪華な配役も素晴らしいですが、犬ぞりのシベリアンハスキーたちのリアルさも見どころの一つです。

駿河沖で遭難した1幕からはじまり、ロシア領のアリューシャン列島アムチトカ島へ漂着、その後ロシア大陸、

3幕では女王との謁見でサンクトペテルブルグへ。

大いに笑いあり、そしてしんみりするところもあり・・・圧倒的な熱量であっという間の3時間でした。

 

 

 - 浮世絵