浅草に富士山?
面白い浮世絵が入荷しました。
「東京名所之内浅草公園冨士山之圖」
浅草に富士山が出現?
これは1887年に浅草で開業した「富士山縦覧場(ふじさんじゅうらんじょう)」。
高所に見物客を登らせる見世物として作られた木製の建築物です。
入場料は一人5銭、開場後の5日間で12万5,000人が入場したそうです。
この浮世絵にも描かれていますが、富士講が押し寄せ、登り切れないほどの数に上ったとか。
白く見えるのは雪を模しています。
32メートルの高さで日光や富士山、筑波山も見渡せたそうです。
こちらの浮世絵でも遠目に富士山縦覧場が描かれています。
当時でもランドマークになっていたのですね。
国政Ⅳ (国貞Ⅲ) 「東京吾妻橋新筑落成之図」
富士山縦覧場は折々の風雨で破損するようになり、
修繕したものの来場者が減り、1890年に取り壊されました。
-
作品紹介, 浮世絵 浮世絵