骨董品にはどんな種類がある?イラストでわかりやすく解説

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骨董品と一口に言っても、その種類は多岐にわたり、それぞれに異なる魅力と価値が存在します。陶磁器や漆器、武具、仏教美術、書道具など、分野ごとに素材・技法・歴史的背景が異なり、鑑賞や収集の視点も大きく変わります。本記事では、代表的な骨董品の種類ごとの特徴を丁寧に解説し、鑑賞や収集を楽しみたい方はもちろん、売却を検討している方にも役立つ情報をお届けします。種類を知ることが、骨董品とのより良い関わり方への第一歩となります。
- 骨董品は茶道具、陶磁器、武具など、ざまざまな種類に分類される。
- 骨董品の種類ごとに作品としての魅力や価値は異なり、取引される価格も違う。
- 骨董品の種類ごとに違うのは価値だけではなく、その保管方法や買取時の査定基準にも違いが生じる。
目次
そもそも骨董品の定義とは
骨董品とは、国際的には「製造から100年以上経過した手工芸品や美術品」を指しますが、日本ではこのような年代による判断軸だけではなく、美術的価値や物語性、希少性などの感性に基づく評価軸が重視される傾向にあります。そのため、国内で使用される骨董品という言葉においては、法的な基準も明確な定義も存在しないのが実情です。また「骨董」という言葉自体が多義的で、現代では「古くて価値があるもの」から「がらくた」まで、幅広い意味を含む言葉となっているのです。
ただ、我々のような長年に渡り美術商として様々な骨董品に触れてきた専門家からすると、骨董品と考えるかどうかには一定の基準があり、以下の3点が重要です。
- 江戸時代以前に制作され、歴史的価値があるもの
- 希少性が高く、美術的価値があるもの
- 保存状態がいいもの
骨董品の定義に関するより詳しい解説や国際的な基準とは違う日本における”骨董品”の魅力について、関連記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
骨董品にはどんな種類があるのか
上述した定義をもとに、骨董品に数えられる品物にはどんな種類があるのか、詳しく見ていきましょう。
書画(絵画)
「書画・骨董」という表現にあるように、平面作品は「書画」、立体作品は「骨董」と区別されることがあり、骨董品とは別であると考えられることが多いです。ただ、広義には骨董の一種として扱われることも多く、本記事ではその立場で紹介します。
書画とは、書と絵画を含む平面作品の総称であり、日本では古くから床の間などに飾られ、精神性や季節感を表現する手段として親しまれてきました。作者の筆致、技法、時代背景、保存状態、来歴などが評価の基準となります。特に江戸時代以前の作品は希少性が高く、美術的価値も高いため、市場で重要なジャンルの一つです。
浮世絵
浮世絵は江戸時代初期に誕生した木版画の一種で、風景画、美人画、役者絵などを題材に庶民文化を反映した絵画として広まりました。葛飾北斎、歌川広重、喜多川歌麿などの著名な絵師による作品は、国内外で高く評価され、数十万円から数百万円の価値がつくこともあります。浮世絵は大量生産された木版画が多いため、初摺(最初の印刷)かどうか、保存状態、来歴、版元の格式などが価値を左右します。現在では、残存する浮世絵の約3/4が海外にあるとされ、日本国内では希少性が高まっています。
掛軸
掛軸は、紙や絹に描かれた書画を軸装して縦長に仕立てた形式で、室町時代以降、日本の室内装飾として定着しました。季節や行事に応じて掛け替える「しつらえ」の文化と深く結びついており、茶道や花道などの伝統文化にも欠かせない存在です。骨董品としての掛軸は、作者の知名度、落款や印章の真贋、使用された素材(絹本・紙本)、表装の技術、保存状態、付属品(共箱・由来書)などが評価のポイントとなります。特に狩野派、琳派、円山派などの流派に属する作品は美術史的価値が高く、骨董市場でも高額で取引されることがあります。
茶道具

茶道具とは、茶道の作法や茶会の演出に用いられる道具の総称であり、日本の伝統文化の中でも特に精神性と美術性が融合した分野です。主な茶道具には、茶碗、茶入、茶杓、茶筅、水指、柄杓などの点前道具のほか、掛物や花入れなどの装飾道具、懐石用の膳や椀、露地道具、水屋道具など多岐にわたります。
また、茶道具は単なる実用品ではなく、茶会の趣や季節感を演出するための芸術的要素を持ち、精神性を重んじる茶道の理念と深く結びついています。こうした背景から、茶道具は骨董品としても非常に奥深く、収集や鑑賞の対象として根強い人気を誇っています。
| 茶碗 | 茶を点てるための器 | 水指 | 茶席で水を入れておく器 |
|---|---|---|---|
| 茶筅 | 茶を泡立てる竹製の道具 | 建水 | 茶碗の湯や水を捨てる器 |
| 茶杓 | 抹茶をすくうための匙 | 棗 | 抹茶を入れる漆器の容器 |
| 茶入 | 濃茶を入れる陶磁器の容器 | 柄杓 | 湯や水をすくう竹製の道具 |
香道具

香道具は、日本の伝統芸道「香道」に用いられる道具で、香炉、香木、火道具などが代表的です。香道は平安時代に貴族文化として始まり、室町時代に形式化され、香りを聞き分ける繊細な作法が確立されました。香道具はその作法を支えるため、美術性や素材の質が重視され、骨董品としても高く評価されます。
中でも「香木」は香道具の中心的存在であり、伽羅や沈香、白檀などが知られています。これらは自然環境の中で長い年月をかけて生成される希少な樹脂で、香りの深さや余韻によって価値が決まります。特に伽羅は極めて高価で、金以上の価格で取引されることもあります。
| 聞香炉 | 香を聞く際に使う炉 | 火筋 | 火をつけるための金属棒 |
|---|---|---|---|
| 銀葉盤 | 銀葉を置くための台 | 香匙 | 香を扱うための小さな匙 |
| 銀葉 | 香木を焚くための銀箔 | 灰押 | 灰を整えるための道具 |
| 乱箱 | 香道具一式を収める箱 | 香筋 | 灰に筋をつけるための具 |
| 香木 | 香を焚くための天然木材 | 銀葉挟 | 銀葉を扱うための挟み |
陶磁器

陶磁器とは、一般的には陶器と磁器を指しますが、広義には炻器(せっき)や土器なども含めた焼き物全般を指すことがあります。これらは素材や焼成温度、用途によって分類され、それぞれ異なる特徴と価値を持っています。
骨董品としての陶磁器は、日本、中国、朝鮮など東アジアの作品が特に高く評価されています。日本では備前焼、伊万里焼、九谷焼、信楽焼などの名窯が知られ、釉薬の色合いや絵付けの技術、形状の美しさが価値の判断材料となります。中国の景徳鎮や朝鮮の李朝白磁も人気が高く、時代や窯元、保存状態によって価格が大きく変動します。 また、陶磁器は食器としての実用性だけでなく、美術品としての芸術性も兼ね備えており、茶道具や飾り壺、香炉など多様な用途で用いられます。来歴や箱書き、共箱の有無も鑑定の重要な要素となり、骨董市場でも安定した需要を誇る分野です。
| 陶器 | 粘土を使い低温焼成して作られたる器 | 炻器 | 半磁器の性質を持つ器 |
|---|---|---|---|
| 磁器 | 陶石を使い高温焼成して作られた白く硬質な焼き物 | 土器 | 古代の素焼きの器 |
漆器

漆器は、木地に漆を何度も塗り重ねて仕上げる日本の伝統工芸品で、艶やかな光沢と高い耐久性を持つことが特徴です。縄文時代から漆の利用は始まり、平安・室町時代には美術工芸としての地位を確立しました。骨董品としての漆器は、使用された技法や意匠、保存状態、作家の銘などによって価値が大きく変動します。
代表的な加飾技法には「蒔絵」「螺鈿」「沈金」があり、それぞれに華やかさな魅力があります。また、輪島塗、京漆器、津軽塗など地域ごとの技法、特色も評価の対象となり、漆器は実用品でありながら美術品としての価値も高く、骨董市場でも根強い人気を誇ります。
仏教美術

仏教美術は、信仰と芸術が融合した文化財であり、骨董品としても極めて高い価値を持つ分野です。仏具、仏教絵画、仏像(特に木彫)などが主な種類で、それぞれが宗教的な意味合いと美術的完成度を兼ね備えています。仏教美術の魅力は、単なる造形美にとどまらず、祈りや教義、歴史的背景を内包している点にあります。
特に平安・鎌倉時代に制作された仏像や仏画は、当時の宗派や技法、地域性を反映しており、文化史的にも重要な位置を占めます。仏具もまた、儀式や供養の場で用いられた実用品でありながら、精緻な彫金や漆芸が施され、美術品としての価値が高まっています。これらの品々は、宗教施設からの伝来品や由緒ある寺院に所蔵されていたものが多く、来歴の確かさが評価の大きな要素となります。
仏教美術は、精神性・歴史性・技術性の三要素が揃った骨董分野であり、鑑賞・研究・信仰の対象として、今なお多くの人々を魅了し続けています。
| 仏像 | 仏をかたどった彫刻作品 |
|---|---|
| 仏画 | 仏や菩薩を描いた絵画 |
| 仏具 | 仏事に用いる道具類 |
西洋骨董
西洋骨董とは、ヨーロッパを中心とした地域で制作された古美術品や工芸品を指し、家具、銀器、陶磁器、ガラス製品、時計、絵画、宗教美術、装飾品など多岐にわたる種類があります。これらは王侯貴族の生活文化や宗教的背景、時代の美意識を反映しており、実用品でありながら美術品としての完成度が高い点が特徴です。
例えば、ロココ様式の家具やアール・ヌーヴォーのガラス工芸、バロック期の宗教彫刻などは、装飾性と技術力の高さから骨董品として高く評価されます。銀器や陶磁器は、製造元の刻印や紋章、制作年代によって価値が左右され、保存状態や来歴も重要な判断材料となります。時計や懐中時計などの機械式工芸品は、技術史的価値とともに収集対象として人気があります。
西洋骨董は、日本の骨董品とは異なる文化的背景を持ち、異国情緒や歴史的深みを感じさせる品々として、国内外のコレクターや美術愛好家に広く支持されています。
武具

武具は、日本の武士文化を象徴する品々であり、骨董品としても高い評価を受ける分野です。主な種類には、戦闘時に身を守る甲冑・鎧、刀剣を装飾・保護する刀装具、実際に使用された刀剣類、そして鉄砲・弓矢などの遠距離武器があります。これらは単なる武器や防具ではなく、時代背景や技術、美意識を反映した工芸品としての価値を持ちます。
特に刀剣類は、刀工の銘や刃文、拵えの意匠、使用された歴史的背景などが評価の対象となり、美術品としての側面が強く、国内外で高い人気を誇ります。甲冑や鎧も、装飾性や構造の精緻さ、武家の格式を示す意匠が重視され、保存状態や来歴によって価値が大きく変動します。鉄砲や弓矢は、戦国時代の戦術や技術革新を物語る資料としても重要です。
武具は、歴史的・美術的・技術的価値を兼ね備えた骨董品であり、武士の精神や時代の空気を今に伝える貴重な文化財です。
| 甲冑 | 武士が身に着けた防具一式 | 刀剣類 | 武士の象徴である刀や剣 |
|---|---|---|---|
| 刀装具 | 刀を飾る金具や部品類 | 鉄砲・弓矢 | 戦闘用の射撃武器 |
書道具
書道具は、日本の書文化を支える道具類であり、骨董品としても高い評価を受ける分野です。筆、硯、墨、文鎮など多様な種類があり、それぞれが書の表現を支える重要な役割を果たします。これらの道具は単なる実用品ではなく、素材や技法、意匠に優れたものは美術工芸品としての価値を持ちます。
骨董品としての書道具の価値は、制作年代や保存状態、製作者の銘、由来などによって大きく左右されます。たとえば、名工による筆や、唐硯・端渓硯といった名石を用いた硯、江戸時代の古墨などは、書道具としての機能性に加え、美術的・歴史的価値が認められています。文鎮もまた、金工や陶磁器の技術が活かされた装飾性の高いものは、鑑賞の対象となります。
書道具は、書家の精神性や美意識を映す存在であり、書の文化とともに発展してきた日本独自の美意識を体現する骨董品として、今なお多くの愛好家に支持されています。
| 筆 | 動物毛を束ねて作られた書画用の道具 | 墨 | 煤と膠を練り固めた書画用の顔料 |
|---|---|---|---|
| 硯 | 墨を磨って液状にするための石製の道具 | 文鎮 | 紙を固定するための金属や石製の重し |
古文書
古文書は、過去の人々が残した手紙、契約書、記録文書などを指し、歴史的・文化的価値の高い骨董品として扱われます。武士や公家、商人などが記した文書には、当時の社会制度、言語表現、生活様式が反映されており、学術資料としても重要です。筆跡や使用された紙、墨の質、印章の有無などが鑑定のポイントとなり、保存状態や来歴によって価値が大きく左右されます。
特に戦国時代や江戸時代の古文書は、政治的背景や人物との関係性が明らかになることもあり、研究者やコレクターから高い関心を集めています。また、和紙や料紙の美しさ、書体の流麗さなど、美術的観点からも評価されることがあります。古文書は、単なる記録物ではなく、時代の空気を伝える貴重な文化財として、骨董市場でも根強い人気を誇る分野です。
民具
民具は、庶民の生活に根ざした実用品であり、骨董品としても民俗学的・歴史的価値が高い分野です。主な種類には、炊事・調理用具、家具、農具・漁具、狩猟具などがあり、いずれも地域性や時代背景を色濃く反映しています。例えば、羽釜や飯びつといった炊事道具、箪笥や行灯などの家具類、鍬や鋤などの農具、漁網や銛、罠などの狩猟具は、当時の暮らしや技術を物語る貴重な資料です。
これらの民具は、使い込まれた風合いや手作りの温かみが魅力で、実用性と素朴な美しさを兼ね備えています。保存状態や素材、製作技法、地域特有の形状などが評価のポイントとなり、特に明治以前の品は希少性が高く、骨董市場でも注目されています。民具は、美術品とは異なる視点から生活文化を伝える存在として、収集や展示の対象となり、今なお多くの人々に親しまれています。
彫刻関連
根付(ねつけ)は、江戸時代の人々が印籠や巾着などを帯から吊るす際に用いた留め具で、実用品でありながら高度な彫刻技術と美術性を備えた工芸品です。素材には象牙、木、角、金属、陶磁器などが用いられ、職人の技術によって動植物、人物、神話、風俗など多彩なモチーフが精緻に表現されています。
根付は小さな造形物ながら、彫刻としての完成度が非常に高く、江戸後期には専門の根付師が登場し、美術品としての価値が確立されました。素材の希少性、彫刻の精緻さ、作家の銘、保存状態、来歴などが価値を左右し、実用性と芸術性を兼ね備えた根付は、日本独自の美意識を凝縮した小さな彫刻作品として、今なお高い評価を受けています。
その他の骨董品
和楽器
和楽器は、日本の伝統音楽に用いられる楽器で、三味線、琴、尺八、太鼓などが代表的です。これらは演奏道具であると同時に、美術工芸品としての価値も持ちます。特に江戸〜明治期の和楽器は、技術的完成度と歴史的背景を兼ね備えており、収集対象としても人気があります。
勲章・軍用品
勲章・軍用品は、近代以降の歴史を物語る品々であり、これまで解説してきた骨董品の定義とは少しずれますが、ここでは抗議の意味での骨董品に含まれるものと考えます。明治〜昭和期の軍服、徽章、軍刀、記念品などが含まれ、これらは戦争や式典で実際に使用された実物であることが多く、歴史的背景や人物との関わりが価値を高めます。特に旧日本軍に関連する品は、資料的価値が高く、コレクター市場でも根強い人気があります。
金銀製品
金銀製品は、金や銀を素材とした器物や装飾品で、茶道具、仏具、装身具などに用いられます。素材そのものの価値に加え、彫金技術や意匠の美しさが評価されます。特に江戸時代の職人技が光る作品は骨董品として高い価値を持ち、保存状態や製作者の銘、使用された場面などが鑑定のポイントとなります。美術品としてだけでなく、歴史的背景を持つ品としても注目される分野です。
壺・皿・鉢・水盤
これらは陶磁器の中でも日常使いの器として広く用いられてきたもので、絵付けや形状、焼きの技術によって価値が決まります。特に古伊万里や京焼などの名品は美術的価値が高く、保存状態や使用歴も評価の対象となります。おうちに眠っているただの壺、ただの皿に驚く価値が付くかもしれません。
人形
人形は節句や祭礼、装飾などに用いられる造形物で、雛人形、市松人形、能人形など多様な種類があります。素材や衣装、顔立ちの美しさが評価され、特に江戸・明治期の人形は希少性が高く、コレクターに人気があります。職人の技術や文化的背景が色濃く反映されており、保存状態や由来によって骨董品としての価値が大きく変動します。日本の風俗や美意識を映す存在として、美術品としても高く評価される分野です。
骨董品は種類によって価値が違う
ここまで紹介してきた通り、骨董品には様々な種類が存在しています。陶磁器や漆器、武具、仏教美術、書道具など、それぞれの分野には独自の美意識や技術、歴史的背景があり、単純な価格だけでは測れない奥深さがあります。また、骨董品の種類による違いはその価値だけではなく、品物の保管方法や人気の傾向、査定基準にも大きな差が生じます。以下では、骨董品の価値以外に種類によって変化するポイントを整理してご紹介します。
保管方法
骨董品の種類によって、適切な保管方法は大きく異なります。例えば、漆器や書道具は湿度に敏感で、乾燥しすぎても湿気が多すぎても劣化の原因になります。
一方、陶磁器や金属製の武具は比較的安定していますが、衝撃や摩擦に弱いため、個別に緩衝材で包むなどの工夫が必要です。仏教美術や人形などは虫害や光による退色にも注意が必要で、定期的な点検と環境管理が求められます。保管環境の適正さは、将来的な価値維持に直結する重要な要素です。
人気
骨董品の人気は、時代や市場の動向によって変化しますが、種類によっても傾向が異なります。刀剣や武具は国内外のコレクターに根強い人気があり、特定の刀工や戦国武将に関連する品は高値で取引されます。陶磁器や漆器は美術品としての評価が高く、茶道や香道との関わりから安定した需要があります。
根付や書道具は、細密な技術や文化的背景が評価され、専門的な愛好家に支持されています。人気の高さは流通量や価格にも影響を与えるため、種類ごとの市場動向を把握することが重要です。
査定基準
骨董品の査定では、種類ごとに重視されるポイントが異なります。陶磁器では窯元や絵付けの技術、焼きの状態が評価され、漆器では加飾技法や漆の質、作家の銘が重要視されます。
武具は刀工の銘、刃文、拵えの状態などが査定の中心となり、仏教美術では宗派や制作年代、来歴が価値を左右します。このように、査定には骨董品の種類ごとに高度な専門知識が求められるため、各分野における高い知見と目利き力がなければ正確な査定はできません。
まとめ
骨董品には、陶磁器、漆器、武具、仏教美術、武具など、実に多彩な種類があり、それぞれに異なる美術性や文化的背景、評価基準が存在することを解説してきました。種類ごとの違いを知ることで、骨董品の本質的な魅力や価値をより深く理解することができるのです。収集や鑑賞を楽しむうえでも、正しい知識と扱い方は欠かせません。
もし気になる骨董品がある方や査定をお願いしたい方、価値の判断に迷われている方は、ぜひ絵画骨董買取プロ-秋華洞にお気軽にお問い合わせください。専門的な視点から、種類に応じた丁寧なご案内をさせていただきます。骨董品との出会いが、より豊かなものになりますように。
骨董品の鑑定に関するよくある質問
骨董品の中でも特に高く売れる種類はなんですか?
日本においては、茶道具や陶磁器、刀剣など、文化が発達している分野の作品は高値で取引されることが多いです。また中国から渡った陶磁器や青銅器などの骨董品も高値で取引されています。
ただ、骨董品は美術的価値から評価される側面が強いため、どんな種類の骨董品であれ高値が付く可能性を秘めているのが魅力の一つでもあります。
売れない種類の骨董品はありますか?
当然需要がない、ほしい人が少ない骨董品は売れづらいです。しかし、需要とはその時々の流行に左右されるものでもあるため、これは売れないと断言するのは難しいです。種類というよりも、保存状態が著しく悪いものや同様の作品が多く出回っているものなどは売れづらいため、買取においても価値が低くなる場合があります。価値を見極めるためにも、まずはご相談ください。
骨董品なのか全くわからないのですが、とりあえず相談してみても良いのでしょうか
はい、もちろんです。絵画骨董買取プロ・秋華洞では店舗やLINEによる無料相談、無料査定から出張買取まで、どんな方法でも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
骨董品や美術品は、単なる財産ではなく、受け継がれてきた「時間」と「想い」そのものです。その価値を守り、次代へつなぎ、多くの方に触れてもらうため情報発信を継続していきます。
日本美術全般の鑑定・査定を得意としており、コラムだけではなく、youtubeで絵画の解説動画も発信しています。ぜひご覧ください。












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