京都府生まれ、洋画家。
小学校卒業後、働きながら日本画、次いで洋画を断続的に学ぶ。1947年、二紀会第1回展に入選。1951年に神戸に移る。1952年に吉原治良に師事し、新しい絵画を探求し、厚塗りの筆触(点描や線条)を繰り返す非具象の油彩画を制作するようになる。一貫して非具象抽象を追及した作品を作り続けた。1954年吉原のもとに集まった関西の若手作家15名と共に「具体美術協会」の結成に参加。1960年頃からマッチの軸を用いた作品、1970年代中ごろからは布と糸による「縫い」の作品を制作。1972年吉原の死去に伴い、具体美術協会解散。その後、多くの回顧展を経て、2013年グッゲンハイム美術館での企画展「GUTAI：素晴らしい遊び場」によって一気に国際的に再評価が進む。また版画の制作も平行して行われる。
1999年に紺綬褒賞、兵庫県文化賞を受賞する。2018年4月死去。享年99歳。