鑑定/買取のよくあるご質問
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書画骨董とよくいいますが、「書画」とは何ですか。
 書画とは文字通り書(蹟)と絵画を一口に言ったものですが、美術品として取り扱うときの要件を述べると、次のようになります。

奈良・平安朝の書蹟(古筆、古経など)をはじめ鎌倉・室町・桃山・江戸・明治より現代に至る歴史上のもろもろの人物の筆跡
同じく奈良から現代に至るまでの(おもに)著名な画家たちの手による絵画作品
1.2.について、かたちはおおむね掛け軸になったもの(巻物、帖などの形状もあり)
 書については、平安・鎌倉期の書は、貴重なものは博物館・美術館に収まっているものが多く、写経以外は商品として流通するものはめったにありませんが、南北朝~江戸期になると、歴代の天皇・公卿・武将・高僧・歌人・茶人、その他著名人などのおびただしい数の人物の書が蒐集(しゅうしゅう)・鑑賞の対象となっています。私どもの手元の資料によれば、おおよそ1400人の書が挙げられております。

 絵画については、平安・鎌倉期の絵は、作者確証のある絵は極めてまれなのですが、室町~近代に至る歴史上画家として名の残った人の絵は勿論、画家とは言えない人でも何らかの意味で著名な人の絵(例えば宮本武蔵)はやはり「書画商」の扱う対象となります。そうした意味で、1000人くらいの「画家」を数えることができます。
 
「○○太郎」の絵を持ってるんですが、いくら位のものですか(絵の値段ってどういう風に決まるんですか)。
 「○○の絵はいくらか」というだけでは、残念ながらお答えするのは無理なのです。
  1. その作者の絵に間違いないものなのか(真贋)
  2. 何が描かれているのか(画題)
  3. 水墨か着彩か(そのほかの技法か)
  4. 出来映え(粗画か密画か、凡作か傑作か)
  5. いつ頃かかれたものか(制作年代)
  6. 大きさ、および紙本か絹本か(形状)
  7. 保存状態は(折れ、シミ、キズの有無)
  8. 表装(梠纒\装か改装か)
  9. 箱の有無およびその状態(箱調子)
  10. 箱書き(鑑定書)
  11. 伝来、その他
 といった十項目以上のデータをつかんだ上で、値段を出すことができます。そのほか、画集に出ているとか、展覧会に出展されたことがある(記録がある)こと、等々、の情報も参考になります。

 私どもで行っているメールと添付写真による「簡易鑑定」では、5.6.7.9.10.11.などの条件についてわかる限りお尋ねするとともに、1.2.3.4.8.については、写真で確認できる範囲の状態について判断させていただいております。
 ただし勿論、最終的には自分の目で確かめた上でないと本当の鑑識・評価をすることはできません。真贋のまぎらわしいものは現品をつぶさに見ないと評価できないのはもちろんですし、作品そのものが持つ「オーラ」のような、データで表現しにくいものも、重要な判断材料になるといえます。

 さらに、現在の鑑賞界における人気の度合い、需給関係等を勘案して、ほぼ適正と思える値段を出すわけです。

 大変面倒で難しいプロセスのようにも感じられますが、そのくせ、現品を一見すれば、プロの画商なら、(専門範囲のものであれば)自信のある評価がパッとひらめくものではあります。
 
「鑑定」について教えてください。
 厳密に言うと、「鑑定」とは、「真贋の鑑定」ということであって、これは明治以降の有名作家に関しては、「所定鑑定人・機関」が有料(六万円前後)で責任のある鑑定を行っています。(所定鑑定人一覧の表はこちらです。)ただし、普通、鑑定人は、真贋鑑定のみを行い、価格査定は行いません。
 一方、私どもが行っているのは、買謔濶ソ格の提示であって、これは本来「査定」と呼ぶべき業務です。(査定の中身については前項でご案内。)ただ、近頃はテレビ番組の隆盛もあって、「鑑定」を「査定」とほぼ同じ意味で使う方も多いので、便宜的に、弊社でも使っています。お客様の「鑑定してください」というご依頼は、たいてい「ホンモノかどうか判断して、値段をつけて欲しい」ということと判断できますから、そうした意味で受けとっております。
 さて、お持ちの美術品をお売りになる場合に具体的にどうするのがベストなのか、を考えます。

「鑑定証」をとるべきかどうかについて
 この判断は、結論から言うと、まず私ども美術商にご相談されてからとられる事をお勧めします。
 いささか私どもで残念なケースは、ご自分の判断で「鑑定証」をとってしまわれるケースです。もし商品の売却を念頭に置いて「鑑定」をとられる場合は、次の点に注意する必要があります。
その美術品は「鑑定」をとる必要に足る価格のものか
 「鑑定証」は有料です。一般的には、手数料・鑑定証発行を合わせてが6万円、位のケースが多いようです。
  ところがどんな大家の先生でも、色・ノ書いた簡単な席画や、痰「頃の作品は、s場での取引価格ゥ体が数万円~十数万にしかならないものもあります。こうした作品に「鑑定証」を添付しても、流通価格にはさほど影響しないケースが多いのです。
  例えば流通価格が10万円で、鑑定証をつけても11万円、となった場合に、鑑定証を取っただけ損、という事になりかねません。細かく言えば鑑定証発行人に届ける手間隙交通費も無駄になってしまいます。。。

「鑑定証」発行者は信頼に足る人・機関か。
 上にも書いたように、明治時代以降の有名作家に関しては所定鑑定人がおります。(現存作家は本人に確認することになります。)この所定鑑定人が発行した「鑑定証」は、一応流通上の価値が担保されておりますが、江戸時代以前の作家に関しては、実は責任を持った鑑定機関というものは存在しません。
 そして、「所定鑑定人」以外の発行した「鑑定証」というのは、実は流通価格にそれほど影響しないケースが多いのです。というのも、あまり信用できないと思われる鑑定者も歴史上存在しているためです。古美術品には箱書きほか、キワメ書き(鑑定)が添付されている場合があり、それはある程度参考にはなりますし、重要な場合もありますが、結局は作品そのものの出来栄え、保存状態が最も重要であって、あくまで傍証材料に過ぎません。
 こうした事情で、作品を書いたのは誰か、どの時代のものか、どの程度の出来の作品か、によって、「鑑定証」をとる必要が出てくるかどうかは分かれてきます。
 本当に熟練した美術商ならば、「鑑定証」があってもなくても、近代絵画の有名作家の作品ならば、たいていは真贋の判断はつきます。江戸期以前の作品に関しても、рヌものような専門の書画商なら、査定額を出す事が出来ます。
 真贋が「微妙」で、かつ、価格帯が鑑定を取るに足り、さらに信頼の置ける所定鑑定人のいるものに関してのみ、「鑑定証」を取得するべきでしょう。
 いずれにしても、美術品のご売却の際に、一番のテーマはトータルでいくらで売れるのか、という事でしょう。ご自分で判断されて、コストをかけてしまう前に、こうした判断は、まず信頼の置ける美術商に相談されて、ベストな売却法をとられる事をお勧めいたします。
 
号あたり幾ら、とよく美術関係の印刷物に載っていますがどういうことですか。
 まず、絵画の「号数」というのは、0号(はがき大)を基準として、500号ぐらいまで表現されます。しかし、号あたり10万とあるから、単純に、1号で10万、10号では100万、ということにはなりません。

 号数と価格は、およそ4号から10号程度の作品について比較的比例する事がありますが、4号以下のもの(1号やS.M.など)では、むしろ基準よりも割高になりますし、20号を超える作品となると号あたり評価額と実勢価格の間の比例の傾ホは、ゆるやか、または横ばいになり、30号を超えてくると比例するどころか、反比例することもままあります。

 また、そうした変則的「比例」がおおまかにはあるとしても、そもそも印刷物に掲載されている「号あたり」価格は売買の実態とは遠く離れているのが実態です。タ勢価格の数十倍の値が記述してある例は珍しくありません。特に価格の遊離は物故作家に著しいようです。

 ただし、号あたり価格の評価順に並んでいる画家の番付表としての「順番」は概ね正しいといっても良いようです(むろん例外もあります)。

 そういうわけで、印刷物に書いてある作家ごとの価格はあくまで「有名性」の目安である、と考えていただくのがよいでしょう。
 
私の持っている絵について、作家がいつ頃に描いたものなのか知りたいのですが(作品の制作年代)。
 作品が製作された年代の手がかりとして一番にあげられるのが「落款」だといえます。これは西洋で言う作者のサインと同等のものですが、多くの作家で、制作年代によって変遷があるので、作品が若いときに書かれたものなのか、中間なのか、晩年なのか、判定することができます。例えば近現代に活躍した竹内栖鳳や、横山大観の落款は年代によって、はっきりとした特徴があり、一目で年代を掴むことができるのです。
 こうした落款の変遷は該当作家の画集の巻末に掲載されているのを見かけますので、そうしたものを参照されるのもよいでしょう。
 
 また、ご存知のように、一人の作家でも作風や題材が年齢によって変化を遂げていきます。円熟して完成度を高めていく作家もいれば、逆に凡作が多くなっていく人もあり、おおきく作風を変えていく作家もいれば、あまり変わらない人もいますが、作風によって概ね製作年を推測することが可能だといえます。
  (ちなみに、若いときに書いた作品を「若書(わかがき)」「前書(まえがき)」と呼ぶことがあります。)
 
 
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