児玉幸雄
こだまゆきお昭和9年から田村孝之介に師事。 昭和12年に二科展初入選。戦後は二期会の創立に参加し、二期展への出品を続ける。昭和32年に渡欧、西欧の町並みや庶民の生活風景に取材した作品を制作。そのほか人形なども題材に選んでいる。『フランスの四季』などの石版画も出版。
児玉幸雄は大阪府出身。
戦前は二科展、戦後は二紀会展で活躍した洋画家ですが、若いころは人形や着衣の婦人を描き、渡欧後はヨーロッパの広場や町並みを、児玉幸雄の独特な色彩感覚と堅牢な画面構成で描いたことで知られています。
高額買取のポイントは、フランスの広場、市場の情景やムフタール通りの街角風景で、テントの赤や黄色のアクセントを取り入れた華やかな色味の作品は特に人気が高い傾向にあります。
比較的若いころに描かれた港の風景や、師の木下孝則ゆずりの「西洋人形」を描いたモチーフなどは、パリの街並みを描いた作品より若干低い作品もあります。
また、キャンバス地に油彩で描かれた作品は、絵の具のワレやチヂミなどコンディションも評価する上では大切なポイントになります。
コンディションが良いにこしたことはないのですが、ワレやチヂミがあっても、少額で修復した方が高く売れる場合もあります。作品が仕上がってから既に50年以上経つ作品がほとんどですので、コンディションが悪くなる前に、早めに軽い修復(リフォーム)をすることもオススメしています。
キャンバス裏面の「児玉幸雄」のサインの確認や、東京美術倶楽部・東美評価機構への鑑定代行(毎月25日に開催)も受け付けております。
水彩画や版画も評価・買取実績が多数ありますので安心してお任せください。
児玉幸雄の作品をお持ちでしたらぜひ秋華洞、絵画骨董買取プロへご相談下さい。(近代絵画担当:金子大介)